進化論の崩壊 NO.9 |
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『人間は、子宮のなかで魚の時代を過ごし、さらに陸に 上がった両生類、ハ虫類の時代を踏まえて誕生してく る。』NHKサイエンススペシャル人体P72に載せられた もので、エルンスト・ヘッケルの唱えた「個体発生が 系統発生をくり返す」という説に基づく論調である。 これは、人間の胎児も母親のお腹の中にいる280日 の間に魚とエラ、両生類、哺乳類という長い進化の段 階が、ことごとく展開されるというわけである。しか し、本当にそうなのだろうか。 |
ねつぞう ◆ ヘッケルの捏造された「系統発生説」 ヘッケルの理論は、進化論が話題になると必ず出てくる考え方で、初歩の生物学教科書にも 載っている。しかし、これはすでに生物学理論としては正しくないと烙印を押されているも ので、全くの誤りであり、専門家が正確に観察すれば、人間の胚は少しも「系統発生を反 復」してはいないこと、さらにヘッケル自身の胚の説明図がデタラメであったことも確かめ られている。それなのに、あいかわらず教科書には載るし、広く常識とされている。コロン ビア大学の生物学の教授、ウォルター・ボックも「この原則は、生物学的常識の中にどっぷ り根を下ろしてしまい、いろいろな学者がその誤りを指摘しても、いまだに放棄されないで いる」と言っている。 |
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◆ 盲腸や尾骨が痕跡器官というデタラメ こんせき 又、動物には実際に使っていない痕跡だけの器官があり、これは進化する以前に祖先が せきずい 持っていた器官のなごりだという説がある。例えば、盲腸や尾骨(脊椎の一番下の骨)を祖先 かのう の動物から由来したもので進化論の証明だといわれているが、盲腸は化膿防止の重要な役目 をしている。しかし進化論者は、人に盲腸がなくても困らないから痕跡器官という。では、 人間に腕や足がなくても生きることができるが、それらが不必要だとか、痕跡器官だという 人がいるだろうか。さらに尾骨は、筋肉と骨盤とを結合させ、骨盤を支えるという立派な役 割を果たしている。 1908年にヘッケルは自ら次のような一文をベルリンの新聞に書き送っている。「確か にある意味で偽物であることを認め悔いてはいるが、そもそも現時点での観察資料が不完全 かつ不十分であることが原因で、失われた環は無理を承知で仮説で埋め、比較に基づく総合 おくめん 判断によって復元しなければならない。」と臆面もなく言い張った。このように進化の証拠 とされるヘッケルの系統発生説は、教科書に載る程広く常識とされてきたが、近年になって その価値は失われたのです。 ようご しかし、これらが長い間容認されてきたがために、ダーウィンの進化論が無批判に擁護さ れてきたのです。 |
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