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 「あんたの家に入ると、ゾーッとするわ。悪霊が一杯ついているのを感じるよ。

   第一、便所が東北にある家なんて、とんでもない悪い家相だよ。便所を直さないと、

やがて子宮にたたりが起こるよ。」
と、ある新興宗教の方が、Aさんの家を訪ねて言いました。

それ以来、Aさんは何かと苦になり、便所を使うのも恐ろしく思うようになりました。
この方の

家は、建売住宅で、玄関は北側で、便所は玄関を入って左側にあるので東北の方角に位置し、

『鬼門』だと言うのです。それまでは、全く気にかけてもいなかったことが、言われてみると、

とんでもないものを買ってしまったと後悔の日々を送っていたのです。

「この家には悪霊がついている。入っていくとゾーッとする。」と

言われて返す言葉を持たず、ずるずると引きずり込まれてしまう人は

少なくありません。たしかに、東北の便所が、南方の便所に比べて

陰気くさいのは、事実ではあってもそれでたたられると思い込まされ

てしまうのは、なんとも情けない話です。


 例えば、引っ越し先が東北の方向にあったら、一度他へ引越しをして、

方向を変えてから
引越しをし直すところさえあるのです。


           
    かいぼう
「迷信の解剖」(日野九思著・東洋文化研究刊)という本の中に、「たとえ『鬼門』が
だいきょう          
大凶で、世界中の国民がこれを忌み嫌っても、日本人はこれに断然反対すべきである。

なぜなら、日本は北海道から沖縄まで、東北から西南にわたる『鬼門』張りの国だからです。

鬼門地形の日本に住みながら、『鬼門』の迷信を言う者は愚かである。

『鬼門』が最悪の凶方と言うのなら、日本には住めない」とある。世界の

他の国々では、『鬼門』を嫌っていないのに、なぜ日本だけが『鬼門』を

忌み嫌うのか。私たちの国は、国そのものが『鬼門』に向いているのだから、

東京の人は安心して北海道に行けません。北海道の人が東京に来たら安心して帰れないことになり

ます。こうした迷信を打破するためには正しい知識を持つ必要があります。

古い因習から解放されて自由になる場合、思い切った発想の転換をする必要があります。


科学が進歩し、宇宙まで手を伸ばす時代に、相変わらず、古い因習に振り回されているのは

情けないことです。人の命を左右するものは非人格的な方位でも、星のしわざでもありません。

人間の体は、30数種の元素の組み合わせによって、実にみごとに設計され、組み立てられて

います。そこには、知恵ある設計者と、その御手を垣間見るのです。


私たちの髪の毛一本から爪の先まで一切を造り、私たちを生かすための環境、

水も光も、
空気も食物も一切を造って与えて下さっているお方です。そのお方が、人間

を陥れる
方位を定めたとするなら、命を与えて生かす聖なる目的を、自らが否定することになり

ます。もし人の命が縮められるなら、それは生命を与え、取られる創造主がなされるのであって、

方位が人間を呪うのではありません。むしろ私たちは、この創造主との関係を回復すべきです。

創造主と人間の断絶した関係を正常化することこそが、迷信からくる恐れと不安から、解決する道

です。もし呪いがあるとすれば、人間の罪から出た呪いです。この罪からくる呪いは、創造主と

人間の仲介者となって下さったイエス・キリストに頼むことが
です。


イエス・キリストは、自らの十字架の死によって、人間の負っている一切の

呪いをなくして下さった方だからです。ですから、もうたたりや罰を気にする

必要はありません。私たちがこの方を自分の救い主として受け入れる時、

一切の呪いの原因から解放されるのです。

 イエス・キリストが、あなたの味方になって下さるなら、創造主からの平安を得ることが出来

ます。
あなたが、因習から自由にされることを切に祈ります。




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