人は努力によって救われるものと考えがちです。しかし、神の愛はありのままの弱い私たちを、

そのままで救って下さるのです。

「誉められたい！　認められたい！」しかし、ダメな私は、いつもドジを踏み、失敗ばかり。

こんな性格では一生浮かばれない。目立つ能力もなければ、金もない。運もない。
                         しょせん
こんな自分が生きて行っても、所詮、人に使われ、バカにされて人生が終わるだけ。

　「なんで、こんな世に生まれてきたんだ。みんな世の中が悪い。」
          ためいき
　・・・と、溜息混じりに嘆いている人はどんなに多いことでしょうか。

人にいじめられたくて、この世に生まれてきたわけでもないのに、人よりちょっと

違うところがあるからといって、いじめられ、人生が狂ってしまった人もたくさんいることで

しょう。
　　　　　　　　　　　

　しかし、どうかそんなことで、自分の存在を否定しないで下さい。私たちの持って

生まれた能力に、いくら差があっても、「私」という人間は、世界中で私一人しか存在

せず、私を愛し、私を必要として下さる方がいらっしゃるのです。この社会では、生まれ

持った能力で人を判断し、価値を決めます。しかし、私たちの持って生まれた性格や能力で差別

されず、人の価値を正しく判断して下さる方がおられるのです。

　　そのお方は、創造主なる神です。

私たちは、自分の意志でこの世に生まれてきたわけではありませんが、私たちは、

私でなければならない存在として生かされているのです。ですからこのお方は、

私たちをありのままで受け入れて下さり、その存在を認めて愛して下さるのです。

　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たと
　聖書の中に、イエス様の語られた放蕩息子の譬え話の中に、こんなことが書いて

　ありました。
　　　　　　　　ほうとうざんまい
「家を飛び出した息子が放蕩三昧のあげく、食べるにも困り果てて我に返った時、

父親はそんな息子をありのままで迎え入れ、ごちそうを用意して喜んだ」とあります。

こんな話を読んで、「そんな虫のいい話はないだろう」と仰る方もいるかもしれませんが、実は、

神様は私たちをそのように受け入れて下さるのです。なぜなら、キリストが私たちの罪の身代わり

となって、罪の罰を十字架の上で払って下さったからです。

人は自分の努力で認めてもらい、自分の力を誇ってみせたいものです。

しかし、どうあがいても変わることのできない自分を知っています。

私たちは、イヤな性格を持って生まれ、これまで実に身勝手な事を考え、

やってきました。ですから今さら反省しても遅いと言われそうです。

　しかし、そんな私たちを、ありのままで受け入れ、救って下さるために、
　　　　　　 あがな
神の子によって贖って下さったのです。

　だから、私たちは、弱ければ弱いまま、ダメならばダメのまま、能力がなければないまま、
　　　　　　　　　　　　　　　もと
性格が悪ければ悪いままで、神の許に帰ることができるのです。もし自分の力で決まるなら、

生まれ持った能力の差に恨みを感じるでしょう。

あなたも、キリストによる救いの解放を味わって下さい。