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2020年6月14日

『信仰の高嶺(たかね)に向かって』

ヘブル人への手紙6:1~3、9~12



(起)ヘブル6章1節の御言葉から、「自分は惨めな罪人だと認めた上で、信仰の高嶺に

向かって、とことん全能主に頼って前に進んで行く」ことを学んで行きたいと思います。



(承) さて、6章1節を見ますと、「キリストの初歩の教えを後にして、完成を目指して

進もうではありませんか」とあります。ここでパウロが語っている「完成」とは、この地上で

成功し、この地上で栄光を受けることではありません。確かに、イエス様を信じる前はそういう

意識がありました。しかし、この地上で成功し成果を上げて行くためには、それだけの能力が

必要です。でも、たとえ能力があったとしても、自分の願い通りに結果を出し続けることの

出来る人は、ほんの一握りでしょう。ところが、初めて福音を聞いた時、罪人でも救われること

を知り、
能力のない者でも、全能主にあって生きて行くことの出来る世界があることを知ったの

です
。
それは、最早、罪人の自分の力に頼ってすることではなく、全能主に頼って一生懸命やっ

て行くことです。これは、自分の栄光を表す努力ではありません。 どこまでも全能主の栄光を

表すための努力です。もともと、いくら自分を叱咤激励して鞭(むち)をたたいても、罪人の自分

からは何も出て来ません。しかし、全能主は全能の御方ですから、その御方に頼ってやって行け

ば、そこには必ず結果が表されるはずです。その意識を持って、とことん全能主に頼って諦めず

にやり続けて行くことが、私たちクリスチャンにとっての「完成を目指して進む道」なのです。



(転) では、私たちがその道に歩み出すために必要なことは何でしょうか。それは、「自分自身

がどれ程の罪人か」を自覚することです。罪人であることを自覚したら、自分には信頼できない

ことが分かりますから、「全能主に望みを置き、全能主に信頼して行く」という一点に向かって

行くはずです。しかし、その部分がなかなか切り替わらないのは、未だに、
肉の真面目さで全能主

に受け入れられようとしているからです
。
確かに、この世では「真面目な事は良い事であり、

大切な事」として教えられます。真面目でなければ皆から嫌われますし、信頼もされません。

しかし、その真面目さが全能主にも受け入れられる心だと思ったら大間違いです。なぜなら、

私たちが子供のころから教えられてやってきた真面目な行為というのは、あくまでも生まれな

がらの罪人がやってきた行為だからです。
生まれながらの罪人は、心の中に魔物を抱え込んで

います。だから、外側でいくら自分の正しい部分を見せたとしても、内側は魔物の心で満ちて

いるのが現実です
。
それなのに、その醜い現実を正直に見つめることをせず、如何にも全能主

のために一生懸命やっている者のように真面目ぶるのは、それは全部嘘っぱちです。そのような

人は、「自分自身の全てが罪ではなく、正しい部分もある」ということを認めてもらうことに

よって、少しでも自分の正しさを認めて貰おうとしていることです。
はっきり言って、そんな

人にはイエス様の贖いは必要ありません。もし自分の中に1%でも正しさがあると言うのなら、

わざわざイエス・キリストを十字架につけなくても、その1%を働かせて、自分の努力で全能主

に受け入れられる人間になれば良かったのです
。
しかし、私たちにはその1%すらありません。

だから、全能主はご自分の御子を十字架につけて、私たちのどうしようもない罪の償いをして

下さったのです。現実は、私たちには何もありません。善をしたいという願いがあっても、

かえってしたくない悪を行ってしまうのが私たちなのです。ですから、自分に頼っても何の意味

もありません。私たちは、その事実を受け留めた中で、全能主に頼ってとことん努力し、たとえ

壁にぶち当たっても、全能主を信じるが故にどこまでも諦めずに一生懸命やって行くことです。


(結)こういうわけで、私たちはとことん全能主に頼り、ひたすら前に進もうではありませんか。

自分は罪人だということさえ自覚していれば、たとえ失敗しても、怒られても、「すみません

でした」と正直に謝って、また全能主に頼って始め出すことが出来ます
。
これが、クリスチャン

が前に向かって進むべき秘訣です。もう自分自身の肉から何かを表そうとするのは止めましょ

う。罪人である私たちは、イエス様と共に死に、イエス様と共に甦って、新しく歩み出したもの

です。ならば、ゼロからのスタートです。どうか、今までの考え方を改め、完全にリセットして

下さい。自分は惨めな罪人だと認め、完成に向かって、すなわち信仰の高嶺に向かって、とこと

ん全能主に頼って前に進んで行こうではありませんか。


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