「人々が眠っている間に、彼の敵がやって来て、麦の中に毒麦を蒔いて立ち去った。
・・・主人は言った。『それは敵の仕業だ。』」(マタイ13:25、28) 日本の国に
入って来た初期の福音には、マリヤ崇拝がありました。「マリヤ様、マリヤ様」と祈ること
によって、「慈悲深い母マリヤに、御子であるイエスキリストの前で『お取りつぎ』を頼む
のである」と、キリシタンの教義書「ドチリイナ」にあります。ただし、その「ドチリイナ」
の中に「我らの罪科をお赦し下さい」と祈るのは、「ヤハウェなる絶対主」にお願いする
のですともあります。実に巧妙な手口によって、悪魔は真実な福音の中に混ぜものを入れ
ました。そして、それが日本人に伝えられて、日本のキリシタンの人々は、麦の中に毒麦も
入れて信じたのです。これによって悪魔は高笑いしました。「日本には悪魔の手先となる者が、
こんなに沢山いる」と。
ところが、日本のキリシタンたちは、本気でイエス・キリストを信じ、罪の赦しと天の
御国へ入れられる希望を抱いたのです。すると悪魔は、一変してキリシタンたちを迫害し
始めました。しかし、キリシタン達は、殺されても、殺されてもイエスキリストを信じて
行きました。それによってこの日本には、多くの殉教者の血が流されて行きました。
ところが、その彼らの流した血は、敗北ではありませんでした。
なぜなら、キリストも悪魔の手(イスカリオテのユダ)によって十字架につけられましたが、
三日目の甦りによってどんでん返しが起こりました。全世界の全ての人間の為に、罪の贖い
がなされてしまったのです。同じ事が日本でも起こりました。それは、この終りの時代を
前にして、絶対主は日本に流された殉教者の血の報いのために、「日本人を救うための
大リバイバルを行う」と言われたからです。このキリシタンの流した血は、敗北ではなかった
のです。悪魔の手先と思われていた多くのキリシタン達が、本気でイエスキリストを信じて
いる者だということを悪魔に突きつけるために、絶対主は、悪魔的な迫害を許可された
のです。すなわち、キリシタンの流した一滴一滴の血は、日本人の魂の贖いの為に流された
血なのです。ですから、今日のクリスチャンもこのような信仰の先輩がいるのですから、
捨て身の信仰を持って主に仕えて行こうではありませんか。捨て身の信仰こそ、悪魔に敗北
を突きつける勝利となるのですから。
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