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2015年3月22日    



勝利を得る者-聖なる都に入る者



 


黙示録21章7節


(起)「勝利を得る者-聖なる都に入る者」となるために必要なことについて学んでいきたい

と思います。

(承) さて、今日お読みした御言葉に、「勝利を得る者は、これらのものを相続する。

わたしは彼の絶対主となり、彼はわたしの子となる。」とありますが、「勝利を得る者」とは、

誰のことでしょうか。それは、黙示録6:9から書かれている、「白い衣が与えられた人たち」の

ことです。では、彼らは具体的にどのような人たちで、将来どうなるのでしょうか。この「白い衣

を着た人たち」とは、「大きな患難を通って来た人たち」、すなわち、イエス様を信じていること

の故に殺されていった、殉教者たちのことです。彼らは天に上げられ、絶対主の側にいつもいて、

そこに幕屋を張って住むことが許されるのです。しかも、飢えることも渇くこともなく、太陽も

どんな炎熱も、彼らを打つことはありません。それは、御座の正面におられる小羊が、いのちの

水の泉に導いて下さるからです。このいのちの水の泉がある場所は、どこでしょうか。聖なる都

エルサレムです。彼らは、その場所で永遠に生きることが出来る、一番幸いな人たちなのです。

しかし、この新しい天と新しい地はまだ実現していません。これは、これから後に起こることなの

です。ということは、今生きている私たちにも、「白い衣を身にまとい、勝利を得る者となって、

聖なる都エルサレムに入る者になりなさい。」ということです。


(転) では、「勝利を得る者」となって「聖なる都に入る者」となるためには、どうしたらいい

のでしょうか?
まず、それを目指していく上で、妨げとなるものは何か考えて行きましょう。

それは、「私たちの我です。」
確かに、私たちはイエス様の十字架の贖いを通して、「こんな罪人

でも救われるのだ」ということを味わい、同時に、天からの保証として御霊をいただきました。

私たちはこの御霊によって、初めて天的なものを知り、天の光を感じました。これは、動かしよう

のない事実です。ところが、学校に行ったり、会社に行ったりして世に戻っていくと、地上のこと

に心が向けられ、この地上の事柄が大事になり、
つい心は未信者と同じようになって、天的なこと

が頭から抜け落ちてしまうのです。
そして、「人よりも豊かな生活を求め、人よりも高い地位で

生きていこう」という考えの中に、自分の自由意志を使ってしまうのです。そして、損得勘定に

よって自分の都合のいいように物事を考え、自分の不都合な部分は棚上げする。そのような人間

中心な身勝手な判断をしてしまうのです。「これが、私たちの我です。」
この我が原因となって、

私たちは、「初めの愛から離れてしまいます。」だから、黙示録のみ言葉は、私たちに、

「初めの愛に戻りなさい」と勧めているのです。
だから悔い改めなければなりません。

でなければ、絶対主が与えて下さった霊的な輝きを失うことになってしまうからです。(黙示録2

:4~5)しかし、
悔い改めるということは、本当に難しいことです。「悔い改めなさい」と一口に

言われても、そのとおり出来ないのが私たちです。
私たちの心は、「出来ない」と思っているこ

とに対して、「やりなさい」と上から押しつけられても、なかなか出来ません。それが正しいと

分っていても、自分の気持ちが付いていかないのです。
しかし、こういうことならば、出来るのでは

ないでしょうか。自分は罪人だから、自分の判断に頼っていたら失敗する。だから、これからは

「御霊さまに聞いて、教えてもらってからやろう」と、心を変えていくのです。
自分では先々の

ことは分かりません。
だから自分で判断するのを止めて、主の判断を仰ぐ。この砕かれた心を

持って行くなら、自分の我を通していく必要はありません。
私たちは100%罪人ですから、

自分自身の考えや判断に、確かなものは一つもありません。ならば、自分の思うままに突っ走っ

て行くのではなく、いつも御霊さまに聞いて、石橋を叩いて、事を行っていけばいいのです。

それなら、私たちのような者でも出来る筈です。私たちにとって最善なことが何であるかを、

知っておられる方は、私たちを創って下さった絶対主であり、イエス様です。イエス様は、私たちを

罪の中から救って下さったお方です。そのお方なら、これから先、私たちがどの道に行ったらいい

のか、一番正しく判断して下さいます。

(結) 絶対主は、私たちに対して、「白い衣を着た者として、御国に迎え入れたい」と願われ、

ここまで導いて下さいました。
それならば、勝利を得る者として初めの愛に戻りましょう。




 


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