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 2014年4月27日 






『反逆の精神を砕く』


マルコ10:1731



(起)「自分の意志で反逆の精神を砕く」ということについて学んでいきたいと思います。

(承) さて、私たちの教会は、20年前からずっと御霊に満たされることを求め続けてきました。

しかし、そのためには
どうしても越えなければならない山があります。

それは、
「私たちが砕かれた心」を持ち、「空っぽの器」にならなければならないということです。

ですから、私はそのことが分かってからは、ずっとそこに焦点を合わせてメッセージを語ってきました。

ところが、私たちの教会は、20年以上学んできたにもかかわらず、未だに一人一人が「砕かれた

悔いし心」を自分のものにすることができないという問題があります。「砕かれた悔いし心」とは、

自分自身が「できない」と思っていることを砕くことです。もし、「できないものはできない。」と

言って、逃げて自分自身を守るなら、それは絶対主よりも自分自身を立てるということであり、

絶対主に反逆することになります。

私たちは、この「反逆の精神」が子どもの頃から染みついており、現在までそれを温存して持って

いるのです。


(転) では、その反逆の精神を砕くのは誰でしょうか。それは、私たち自身です。今日お読みした

中の27節には、
「人にはできないが、絶対主にはできるのです。絶対主には何でもできるから

です。」
とありますが、この「出来ない」と思っている部分に関しては、絶対主は、手を触れ

ません。それを砕くのは、絶対主ではなく自分自身です。この心の部分については、絶対主は

関与されません。なぜなら、自由意志には触れられないからです。もし自由意志に触れられたら、

自由意志が自由意志でなくなります。私たちは、意志の弱い人間ですから、「そんなことは

できない。」と思う、この弱気な心が取り去られて、どんなことがあっても逃げ出さない強い心

に変えてほしいと願っていますが、そんなことは絶対になさらないのです。

それは何故かというと、もしそれをやってしまったら、絶対主と人間との交わりが、

心のない機械的な交わりになってしまうからです。

絶対主は、人間と心のある交わりを願っておられ、そのために人間に自由意志を与えられました。

ですから、私たちがどのように心を動かすかをいつも見ておられ、反逆の心を砕くか、

砕かないかで、ご自分のもとに引き寄せる者と裁く者を決められます。
もし、私たち自身が反逆の

心を砕かなければ、絶対主の所に行くことはできず、裁きしかありません。でも、逆に反逆の心

さえ砕いていけば、「それだけで良い。」と絶対主は言って下さいます。そのことが、

マルコ3:2829、ルカ12:10に出てきます。
「絶対主を汚す言葉も、人の子に言い逆らう

ことも赦されますが、聖霊を汚す者は赦されない。」
とありますが、「聖霊を汚す」というのは、

御霊様の語りかけを無視し、逆らうことです。私たちの内におられる聖霊様は、反逆の精神を

表すことを絶対に赦されず、いつも「それだけはやめておきなさい。」と語りかけておられます。

ですから、私たちが反逆の精神を表すということは、永遠の罪に定められることであり、

絶対に赦されないことなのです。

しかし、少なくともそれさえ砕くならば、それ以外の罪はすべて赦して下さり、「それで良し。」

と言って下さるのです。

(結) 
この反逆の精神は、死ぬまでなくなることはありません。

だからこそ警戒し、この思いが出てくる度毎に、砕いていくのです。これが、自分の意志を使って

生きていくクリスチャンの心ではないでしょうか。しかし、「人にはできないが、絶対主にはできる

のです。」という、この御言葉は嘘ではありません。私たちが反逆の精神を砕き続け、そして天に

引き上げていただいた時、絶対主は私たちの心の中の罪を全部取り去って下さるからです。

今は、自分自身の心の中にあるどうしようもない罪や反逆の心は、砕いても、砕いても出てきます

が、自分には本当にできなかったことを、
絶対主はその時には全部して下さいます。

絶対主にできないことはないからです。絶対主は、「反逆の精神を全部なくしてしまえ。」とは

言われていません。私たちがなすべきことは、一点だけです。
今まで、「自分自身が砕く」という

ところを曖昧にし、「自分にはできないから絶対主に変えてもらいたい。」と願ってきたことは

間違いであったことを認め、
「それは私が砕くところですから、砕きます。」と、「反逆の精神を

自分で砕いて
この心で主に従って行こうではありませんか。



                                      

  
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