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2013年5月4日    



『罪人が罪人であることを認める』



マルコ14:32〜36



(起)「罪人が罪人であることを認める」ということについて、学んでいきたいと思います。

(承) さて、今日お読みしたところは、イエス様が十字架にかかる直前に、絶対主に祈って

おられる場面です。ここで皆さんに覚えていただきたいことは、驚かれる方もいらっしゃるかも

しれませんが、実はイエス様は聖人ではありません。イエス様は、マリヤという一人の罪人の女

からお生まれになりましたから、当然のごとくイエス様も罪人の肉をもっておられます。

「御子を罪の肉の姿をもって送り、私達の罪のために、肉を持って罪を処罰してくださったのです。」

(ロマ8:3)、ですから、イエス様の内には、絶対主に対して反逆する肉の心もあったのです。

それが、今日お読みした中にあります。35節に、「もしできることなら、この時を、わたしから

過ぎ去らせて下さい。」というイエス様の祈りの言葉がありますが、この言葉は、実は絶対主に

対する反逆なのです。何故かと申しますと、イエス様は、ご自分が人としてこの地上に遣わされ

たのは、「
十字架にかかって死ぬためだ」ということを、初めからはっきりと自覚しておられた

からです。それなのに、ここに来てこのように言うということは、絶対主に対して逆らうことに

なります。しかし、イエス様はその心を通されたのではなく、そのすぐ後で、「わたしの思い

ではなく、あなたのみこころのままになさって下さい。」(36節)と祈り、ご自分の反逆の

心を砕いて、絶対主に従い通されました。


(転) では、私たちはどうでしょうか。私たちは、生れながらに反逆の心を持っています。

しかもその反逆の心を砕くこともせず、あたかも自分の権利の如くに、反逆の心を表し続けて

きました。具体的に何をしてきたのかというと、私たちは、人を裁いて来たのです。そのくせ、

自分のことになると、
自分が罪人であることが分かってイエス様を信じ、救いを受け取ったにも

関わらず
、
心の中ではいつも、「自分を認めてもらいたい。」と反逆し、弁解ばかりしてきて

います。罪人であるのに、なぜ認めてもらおうとするのでしょうか。それは、「
罪人のままで

いたくない。罪人である自分が嫌だ。
」と思っているからです。だから、指摘された時には、

なんとか自分を分かってもらおうと弁解し、自分にできないことを求められた時には、

「それはできません。」と言って逃げて、反逆の心を表すのです。
罪人が罪人であることを

認めていたら、そんなことはできないはずです
。もしこの反逆の精神を砕かなかったら、

救いを失うことになるということが直感で分かっている筈です。ですから、私たちは自分の

持っている反逆の精神を砕いて、素直に「はい。」と認めていくべきです。
罪人が罪人であると

認めた人間は、「自分の我を砕いていく」という証しがある筈です。それを、イエス様もはっきり

と表して下さったのです。イエス様は、「わたしの魂は、絶望のあまり死ぬほどです。」

(34節)と言うほどに苦しまれ、追い迫ってくる怯えと恐怖心の中にありました。

普通ならば、自分を守ろうする思いと、逃げようとする思いに捕われてしまい、そこで終わって

しまいます。しかし、だからこそ、イエス様は3回に分けて祈り、絶望のあまり死ぬほどの苦しみ

と怯えから、ご自分で立ち上がられました。誰かが声をかけたわけでもなく、イエス様ご自身の

意志で、反逆の精神を砕いて立ち上がられたのです。砕いた者の証しがここにあります。

(結) 
私たちは罪人ですから、私たちの内にある反逆の精神は、死ぬまでなくなりません。

ですから、これは
砕いていくしかないのです。砕かなければ、イエスキリストをもう一度十字架

に付けることになります
(ヘブル6:4〜8)。今まで何度も何度も反逆し、同じ罪を犯し

続けてきた私たちは、自分の義を主張することなんて絶対にできません。罪人が罪人である

ことを認め、素直に「はい。」とへりくだるしかない者です。しかし、イエス様は、反逆の心

を砕いて、自分の犯した罪の責任をきちんと取る者を決してお見捨てにならず、

「それでいいんです。」「砕かれた悔いし心を軽しめません」と、迎え入れて下さいます。

どんなに人から蔑まれようが、嘲られようが、陰口を言われようが、イエス様は「それでいい。」

と言って下さるのです。そのために、イエス様はあれだけの苦しみを通って、私たちの肉の

罪のために贖いをして下さったのですから、私たちは無条件で「罪人が罪人であることを認め」、

素直に反逆の心を砕いていく道を選択して行こうではありませんか。






                                      

  
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