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2012年2月12日



『霊的な永遠の生涯を生き抜く者として』



ルカ24章1〜17、25〜31節



  

@ イエス・キリストが甦られた朝、それに直面した弟子たちと、マグダラのマリヤとの

間には、大きな隔たり
がありました。そこでその違いについて考えながら、私たちは

どうあるべきか学びたいと思います。


A さて、週の初めの日、夜明け前に女たちは香料を携えて墓に出かけました。

すると、封印されていた墓の石が転がしてあり、墓の中にはイエス様の体が見当たりません

でした。途方にくれている女たちの前に、二人の天使が現れ言ったのです。

「なぜ生きている方を死人の中に探すのですか。この方はここにはおられません。

甦られたのです。」と。そこで女たちは、これら一切のことを、11弟子や、他のすべての

弟子たちに報告しました。ところが彼らには愚かな話のように思い、信じようとしませんでした。

ですから、エルサレムを離れて、エマオに出かけようとしている弟子たちもいたのです。

ところが、マグダラのマリヤは、墓から離れることをしませんでした。


B では、エマオに向かって歩いていた二人の弟子たちと、マリヤの違いについて見てみましょう。

エマオの弟子たちは、墓に行った女たちの証言を聞きましたが、他の弟子たちと同様にピンと

来ませんでした。ですから、イエス様が近づいてこられて、話し掛けられたにもかかわらず、

イエス様だとは気づけなかったのです。彼らは、自分の考えに立って、聖書を開いて調べる

こともせず、ただイエス様に対する期待感を失い、諦めて普通の生活に戻っていこうと

エルサレムから離れて行ったのでした。そんな彼らに対してイエス様は、

「ああ、愚かで心の鈍い人たち。」と言われながらも、聖書全体にわたり、ご自身について

記してある事柄を解き明かされました。それによって、彼らはやっと、イエス様の甦りを

理解できたのでした。それで、すぐさまエルサレムに引き返していきました。

 一方マリヤはどうだったのでしょうか。彼女は、朝早く香料を持って墓に来た女たちの一人

でした。彼女は、墓が空っぽであったにもかかわらず、イエス様の墓から離れようとしません

でした。なぜなら、
彼女にとってイエス様は全てでした。一番罪深い女の身でしたが、

姦淫の現場でのイエス様のことばが身にしみて、この方だけが愛を持って接してくださったお方で

あることを味わっていたからです。多く赦されたものは、多く愛します。ですから、

理屈ではなく、愛を注いでくださったイエス様を、無条件で愛したのです。そのイエス様が

十字架で死なれたとしても、マリヤの心は、変わりませんでした。しかも、その体がなく

なったというのですから、とても墓から去る気にはならなかったのです。この砕かれた魂を持って

いたマリヤに、イエス様はご自身を、一番初めに現わされたのです。
それは、個人的にも当然だ

と思います。


C 私たちはもともと、霊的な存在です。私という人間は、世界が創られる前から選ばれてい

ました。ですから、私は、天地創造の前からいた
のです。このことが分からないと、目に見える

人生だけを追い求め、今さえ良ければいいと考えています。それは、私たちが霊的な存在で

あるにもかかわらず、それが分からないように目が曇らされているからです。しかし、世界の

歴史の中では、目に見えない創造主の存在をあらゆる国の人々が、当たり前のように信じ、

人の命も永遠であるとみな思っていました。ただ20世紀に、入って、科学万能の世界になり、

初めて、創造主を無視する風潮が出てきました。そして、見えるものが全てだと考えるように

なったのです。しかし私たちは、
イエス・キリストの救いを知ったとき、永遠の命に目が開かれ

ました。
ですから永遠を知ったものとして、生きていかねばなりません。

私たちは罪人でしたから、イエス様によって初めて御国で生きれるものとなったのです。

しかも、自分の命が永遠のものであったのですから、その永遠を、地獄ではなく、マリヤが、

甦られたイエス様にであって、永遠にイエス様と共にいられる事を喜んだように、

私たちもイエス様と共に、霊的な永遠の生涯を生きく者として、この地上では旅人、

寄留者であることを告白していこうではありませんか。
         





                                        

  
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