かいみょう
『意味の無い戒名』
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祖先崇拝を最もやかましく言う日本人にとって、ご先祖様の位牌ほど、尊く、大切にするものは
ありません。それは、位牌には、先祖や故人の霊が宿っているという漠然とした、根深い信仰から
きえ
来ているようです。そもそも、位牌とは、仏法に帰依し、戒律を守ったという精進の証拠として、
住職から「戒名」を書いてもらい、その紙を大切に保存しておいたものです。それを死後、遺族が
板に書き換えたものが位牌です。ですから仏法に帰依せず、戒律を守らない者に戒名は何の意味も
なく、まして、お金で買った戒名は「金名」と言われる程、意味のないものです。ですから修業の
ない戒名は、故人と何の関係もなく、まして故人の霊が宿っているなどとは、とんでもない迷信なの
です。まさにこれは、昔、カトリックの出した免罪符と同じように、意味のないものです。なぜなら、
もし、死ぬことで「仏」になるなら、現世の修業は無用であり、仏陀の教えた戒律も無駄になって
しまうのです。
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