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2005年3月13日



「神の摂理」

使徒10章1〜23節


            せつり
  @ 今朝は、“摂理”について学びたい。そして、神の摂理の中にある私たちの生き方について

 考えたい
と思います。


 A さて、「摂理」の意味は、「神が人の利益を考えて、世の事全てを導き、治めてくださる事」

 辞書にあります。神は、世のこと全てを導き治めておられます。 その神が、信じている者だけで

 なく、その周りの者にも働いて助けて下さる事を摂理というのです。 例えば、この教会堂建設の

 ときにも、神は私をいろいろな所へ導かれ、未信者である建設会社や銀行の支店長の心さえも

 動かされ、心を開かれました。そして、資金の裏付けのない私たちを積極的に助けてくださり、

 会堂が建てられていったという事を経験しました。使徒行伝を見ていく時にも、神の摂理の中に

 導かれていることが良く分かります。この10章に記されているコルネリオの回心も、世の全て

 を導いておられる神の摂理によって、異邦人伝道の門戸が開かれて行ったものであることが分

 かります。



  B では、異邦人の救いのために、神の摂理がどのようにあったのかを見てみましょう。

 まず神は、異邦人のコルネリオに、ヨッパにいるペテロを招くように語られました。

 そんな折、神はペテロに夢を見せられ、律法では食することを禁じられている、あらゆる生き物

 が入った入れ物を見せて、「ペテロ。さあ、ほふって食べなさい。」と語りかけられました。ペテロ

 は言いました。「主よ。それはできません。私はまだ一度も、きよくない物や汚れた物を食べたこと

 がありません。」と答えると、「神がきよめた物を、きよくないと言ってはならない。」と声がか

 かり、こんなことが三回あって、その入れ物は天に引き上げられました。 ぺテロはこの幻を見て

 思い巡らせていると、そこへ、コルネリオの使いが訪ねてきたのです。 彼は、「ためらわずに

 行きなさい。」という御霊の声を聞いて、出かけて行きました。その結果、ペテロの語るみことば

 を聞いた全ての人々に、聖霊が下ったのです。

  こうして神は、いろんな人に働きかけながら、ペテロを通して異邦人伝道の門を開かれ、異邦人

 に利益を考えてくださったのです。同じように神は、私たちの教会に対しても、神の摂理によって

 今日まで導いて下さったのです。開拓伝道から始まって、「恵みの真理」の学びに導かれ、

 次に「聖霊の働き」に目が開かれ、同時にさまざまな本を通して飢え渇いた魂に光を与えてくだ

 さいました。そして今は、聖書だけを読み、真理を汲み取っていくようにと導かれてきています。

 一つ一つの学びの節目には、何の干渉もなく、それに没頭できるようにと環境を整えてください

 ました。それは、直接神から来る力によって、神の前に用いられていく方向へと導かれていくため

 に、これまでの取り扱いがあったのです。これこそ神の摂理であり、私たちはこの摂理の中に導か

 れてきたのです。



  C 私たちがここまで来れたのは、「本物を知りたい。」というあくなき追究心があったから

 です。その動機は、「神のために用いられたい。神のために生きたい。」という魂の叫びでした。

 この心の動機があったればこそ、神は摂理の中で導いて下さったのです。この神の摂理を感謝

 しつつ、あくなき向上心をもって進んでいきましょう。




 


 

 


                               
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