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2019年 NO.689


信じるとは全面的に信頼すること


 「主に信頼せよ。主が成し遂げて下さる。」(詩37:1)とあります。すなわち、

罪人が主を信じるとは、「こんな罪深い者でも 受け入れて頂ける」という福音に接

して、救って下さると言われたイエス様の贖いに信頼したのです。この信頼の心が

イエス様と繋がる接点でした。ならば、信じた者のそれ以後の人生は、罪人の自分に

信頼できるものは一つもありませんので、全面的にイエス様を信頼して生きて行く

生き方に変わって行くはずです。


 ところが、未だに多くのクリスチャンが、自分に信頼して生きており、全面的に

絶対主に信頼を置いていないのはなぜで しょうか?もし全面的に絶対主に信頼して

いるなら、ジョージ・ミュラーさんのような生き方に変わっていたはずです。

ミュラーさんの信仰のあり方は、自分に信頼せず、絶対主に全面的に信頼し、どんな

に行き詰まっても、最後まで絶対主に信頼していく信仰のあり方です。
Uコリント

5章15節には、「キリストが全ての人に代わって死んだのは、生きている人々が

二度と自分たちのために生きるのではなく
、彼らのために死んで甦らされたお方の

ために生きて行くためです」とあります。この御言に、「生きている人々が二度と

自分たちのために生きるのではなく」とあるのは、罪人は二度と自分の考え、思い、

感情を信じて 生きて行くのではないことを示しています。すなわち、罪人が自分の

判断に頼って行く(もろ)さは、人の価値感と絶対主の価値観が違うからです。いくら

自分が正しいと思っても、絶対主に否定されたら、いったい何に依って立てばいい

のでしょうか。 また、逆に私たちが「間違っている」と思っても、絶対主は

「良し」と言われることがあります。それなら、初めから「絶対主に全面的に信頼

して行く」と決めて歩み出した方がいいのではないでしょうか。なぜなら、私たちは

イエス様を通して、絶対主を信じたのです。「信じる」と決めたのなら、御言に書いて

あることは、全部その通り起こると信じます。それなら、御言を全面的に信じて、

信頼して行く生き方に変えて行くべきでしょう。だから、自分で勝手に「何を食べ

ようか、何を飲もうか、あるいは  何を着ようかといって思い煩うのは止めなさい」

と警告され、「あなた方の天の父は、これらのものがことごとくあなた方に必要で

あることを知っておられます。ですから、まず第一に絶対主の国と絶対主の義とを

追い求め続けなさい。そうすれば、これらのものはすべて添えて与えられます」

(マタイ6:31・33)とあるのです。この御言を全面的に信じて、絶対主に信頼

し、ミュラーさんのように自分を信頼するのではなく、「絶対主を徹底的に信頼した

生き方」を始め出すべきです。
これを始め出すには、信仰の勇気が必要です。

まず自分の考えに立たないと決める勇気です。そして、絶対主に信頼し続けて行く

勇気です。この信仰の勇気こそ、絶対主とイエス様と繋がる接点です。自分を信頼

するということは、自分の感情を信頼しているのです。このことに気付きましょう。

自分に信頼を置く人は、自分の感情から離れたくないだけです。本物の理性的な理解

は、「自分の命は、自分のものではない」ということです。だから、全面的に絶対主

に信頼する考えが正しい理性的な判断なのです。「あなたの道をヤハウェに委ねよ

主に信頼せよ
主が成し遂げて下さる」という御言を勇気を持って始め出しましょう。

 たとえ、聖書で語られていることが分かっても、「自分の命は自分のものだ」と

思い続ける頑なさがあります。それが、人間の罪です。この人間の罪は砕かれないと

いけません。もし自分で砕くことが出来なければ、絶対主に、しきりに祈って砕く

方向に変えてもらわなければなりません。
その時、自分を誇るものは何一つないこと

を知らされるでしょう。そして、自分の方から、絶対主に従属する道を選ぶでしょう。

必死な心で祈って、「砕かれた心」の中に入って行こうではありませんか。
 

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