ジョージ・ミュラーは1805年〜1898年の93年間、絶対主に仕え通した人です。
彼の時代は、まさに唯物的傾向の盛んな時代で、1859年にはダーウィンが進化論を体系
づけたことによって、無神論が嵐のように吹き荒れ出した時代です。そんな時代の真只中
で、絶対主の約束を信じ、疑い深い人々の前に「信じられないのなら、この働きを見な
さい」と証拠を示し、絶対主の働かれる霊の世界の事実を力強く証しした絶対主の証人
です。彼のモットーは、「どこまでも人を頼まず、生ける絶対主により頼む」ことで、
数万の孤児を育て、世界の国々に伝道しました。彼の信仰は「聖書に書いてあることは
今日も起こる」という確固たる信念でした。彼こそは、「絶対主のみに頼る」という
綺麗事の信仰を通した人です。
そこで、私たちの教会もジョージ・ミュラーの信仰を習い、これまで人に頼らず、
主にのみ頼る信仰のあり方を通して来ました。当初は、「本当に綺麗事でやって行けるの
か」と不安の中にありましたが、聖書を信じた以上、絶対主の御言葉に頼って行くのが
当然だと信じ「この信仰が通るのかどうか試す」という思いで始め出しました。しかし、
この間いろいろ経済的に困難の中にありましたが、決して人に頼らず「まず絶対主の国と
絶対主の義を求めよ。そうすれば、これらのものはすべて添えて与えられます」
(マタイ6:33)という御言に立って信じ通しました。その結果、それ以前の教会の
会計より、豊かな支えを受けて守られて来ました。結果、本気で絶対主に信頼する信仰に
立てば、絶対主も本気で助けて下さり、また、教会自身も本気で信仰に立つ心を献金の中
に顕わされるようになりました。そして、昨年には無記名で500万円の郵便為替が届き、
今年に入ってからは、1月中に三度も無記名の郵便為替が350万円も送られて来ました。
こんなことが、今日でも本当に起こっているのです。これは、聖書に書いてある通り、
「まず絶対主の国と絶対主の義」を求めて行った結果であり、「聖書に書いてあることが
今日も起こる」ことの証しです。ミュラー師は日記に、こう綴っています。
「収入は、しばしば支出の三分の一にすぎない時がある。自然の道から言えば、孤児院は
もはや 継続できないようだ。しかし、自分は主が助けて下さることを信じる。それゆえ
孤児院も他の仕事も中止する必要はない。私は主に信頼し、その栄光のためにこれを書き
とめる。」そして、続けて「私は半世紀の間、まだ一度も絶対主を離れて自分の力に頼ろう
と願ったことがない」とこう語っています。
この道は、私たちの教会も30年間続けて来た道です。ですから、絶対主が単にジョージ・
ミュラーの祈りに答えて、このような大きなことをされるのなら、私たちもまた、ここで
恵まれたわざを行えないはずがありません。それは、本気で聖書を信じ、本気で絶対主を
信じて行く者たちの上に、「絶対主の御心は成る」と信じて足ることではないでしょうか。 |
|
|
|