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2020年 NO.735


純な綺麗事の信仰


 綺麗事の心とは、最初に絶対主が表わされたものです。それは、「ご自分の御子を

殺して、人の贖いを成されたこと」です。
人間は、本来自分が損する道を選びません。

しかし、我々は、そのことをして下さった方を知っているのです。その方は「実に、自分

の子を殺してまで、罪人の命を救う決断をされました。」それが綺麗事でなくて何でしょ

うか。こんな純な行為がこの世にあるでしょうか。そして、イエス様は「死んで来い」

と言われて、自分に降りかかる苦しみを知っていながら、あえてこの世に来られました。

そして、その苦しみが半端ではなかったが故に、「父よ!この杯を取りのけて下さい」と

言われ、また「どうしてわたしをお見捨てになったのですか」と、本気で叫ばれたのです。

しかし、それでも父の御心に従う綺麗事を通されました。私たちの信じる御方は、そう

いう御方です。綺麗事とは「義人を招くことではなく、罪人を招く行為のこと」です。

その為には、イエス様は苦しみを負わなくてはなりませんでした。それは同時に、絶対主

自身が苦しみの中に、自分の身を置くことでもあったのです。そのことを知ったペテロ

さんや、パウロさんたちも自分の命を懸けて絶対主を信じ、従い通しました。そんな彼ら

がいたからこそ、罪人の私たちにさえも福音が届いたのです。これが綺麗事の信仰の世界

そのものです。即ち、綺麗事とは、自分に降りかかるリスクをあえて受け留め、「自分が

損をすること、自分が苦労すること、自分が(はずかし)められること、自分が苦しむこと、自分が

命を失うこと、自分が財産を失うこと」など、これらのリスクが全部自分に降りかかって

来る事が分かっていても、それでもあえて受け留めて、その道に向かっていくことです


なのに、私たちは、絶対主の側の綺麗事は当り前のように思い、自分は損得感情を捨て

ず、自分はリスク(損する苦労)を負いたくないと思い続けているのは、実に無礼な信仰

です
。罪人は本来、自分が得することしか考えません。しかし、
ジョージミュラーさん

は、絶対主の心を知って、信仰の綺麗事を求め、それを通して行った人です。ならば、

私たちも綺麗事の信仰を通す決断をすべきではないでしょうか? 私たちは、ジョージ・

ミュラーさんと同じ絶対主を信じた者として、純な信仰の綺麗事を通し「絶対主の国と、

絶対主の義を求め続けて行く」信仰の道を全うして行きたいものです。この生き方は、

自分に「出来る、出来ない」ではありません。たとえ出来ないと思っても、絶対主の

「言いなり」になり、従う道を選択することです。しかし、この「言いなり」というの

は、「純な心の表れ」ですから、
罪人の人間は、その「言いなり」を極度に嫌います

なぜなら、
自分が自分でなくなり、奴隷のようになるのを嫌うからですそれは、子供

の頃から、自分の命は、自分のもだと思っているからです。その権利の意識は狡猾な

蛇(悪魔)に騙され、獲得した呪いです。その呪いに、自分の自由意志を委ねるのでしょ

うか?悪魔のささやきに委ねて行く、自己中心な思いは間違っています。だから、私たち

が自分の思いを大切にしようとする考えは、悪魔の策略です。絶対主に創られた人間は、

素直に絶対主に従って行くのが、自然な在り方です。その自然な在り方に戻るのは、

救われた人間として当然です。その根拠は、人間の潜在意識の中には、
「素直になり

たい、純な綺麗事の生き方をしたい」
という求めがあるからです。だから、私たちは

ためらわず、その自然な心に戻ればいいのですその綺麗事とは、「自分には、とても

出来ないと思うことを、ごちゃごちゃ考えずに、言われた通りそのままやり通すこと

です。」
絶対主は、綺麗事を私たちに示し、救いの中に入れて下さいました。それなら、

「出来る、出来ない」の感情に惑わされることなく、私たちも綺麗事の信仰の中に飛び

込めばいいのです
。この綺麗事の生き方が通ることを、私たちは自分の信仰で示して

行きましょう。それが信じる者に働く絶対主の全能の力を知る道です。


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