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2019年 NO.691


民主主義の罠


 民主主義とは、国民が権力を所有し、権力を自ら行使する立場を言います。

その民主主義の具体的な表現は、基本的人権、自由権、平等権、多数決原理、

法治主義がその特質とされ、個人の自由が平等に保障される社会を言います。

この民主主義の思想は、人間の自律を求めるヒューマニズムから出発しており、

絶対主の存在は脇に追いやられています。
このヒューマニズムに立つ人間は、目に

見えない絶対主の存在が、造られた被造物によって明らかにされていることと、

絶対主が啓示している人間の罪の裁きを押し殺して、人間が絶対主から自律して行く

ことを追求して行ったのです。その結果人間は、個人のみの平和物質的繁栄

求めるようになり、人間の命の普遍的な意味と価値を見失ってしまいました。


 ところが、創造論に基づく福音宣教によって、人の命が偶然に発生した単なる物では

なく、絶対主による叡智の製作であることが分かり、「自分の命は自分のものでは

なく、絶対主のものである」
ことがはっきりしました。すると、キリストの救いを

信じたクリスチャンの生き方は、個人の自由を追求した生き方ではなく、絶対主が命の

主人ですから、絶対主に従って行く生き方に変えられていかなければなりません。

しかしながら、いくら創造論によって命の主が絶対主であることが理解されても、

生まれながらに個人主義の考えの中で育ち、「自分の命は自分のもの」として生きて

来た人は、自分勝手な自由な生き方が身に付いており、男も女も平等で対等の権利を

主張し、自分中心の物の考え方をして来ましたので、「自分自身を徹底的に否定し、

自分の十字架を負ってわたしに従って来なさい」(マタイ1624)と言われる

生き方が、なかなか身に付かないのです。それは、もともと生まれながらに自己主張を

通す「我」が、人間の肉の本能の中にあり、人が生きて行く上で、自分を否定する

生き方は誰もが嫌っています。ですから、わずかばかりのプライドを後生大事に握り

締めて、自分を守って来たのです。


 こんな生き方をは、当然裁かれて永遠の苦しみの中に投げ落とされてしまいます。

しかし、イエス・キリストの贖いの御陰で天の御国に入れて頂ける者とされたクリス

チャンなら、自己主張を通す生き方は、ふさわしくありません。しかも、私たちの命が

偶然に涌いて出て来た命ではなく、個人個人の命が絶対主の製作であったならば、

この命を創られた方に無条件で従って行くのは当然のことと言えましょう。しかし

ながら、頭で分かっても心が付いて行きませんので、「絶対主をまず第一にする」

という生き方がなかなか始まらないのです。


 そこで、自分中心な思いに凝り固まっている私たちが、絶対主第一にして歩み出す

心を持つためには、どうしたらいいのでしょうか。それは、聖霊の助けなくして絶対に

できません。聖書の中に出てくる弟子たちも、聖霊のバプテスマを受ける前までは皆、

自分勝手な思いの中に逃げ込んでいました。彼らは、「たとい、あなたと一緒に

死ななければならないとしても、あなたを知らないなどとは、決して申しません」と

ペテロと他の弟子たちが皆同じように言ったのですが、ゴルゴタの丘では、イエス様

一人を残して弟子たちは皆、隠れ家に逃げて行ってしまったのです。これでは

「あなたは、この人たち以上にわたしを愛しますか」と問われても、「私があなたを

愛することは、あなたがご存知です」と他人任せな言い方しか出来ません。それは、

「自分は…します」と言い切れない弱さを露呈してし まったからです。 この姿は、

私たち自身でもあります。口では何とでも言い切ります。しかし、イザとなると弱気に

なって臆病風に吹かれ、尻込みするのです。これでは、患難時代を通って行くことは

出来ません。自分たちの弱さを正直に認めて、へり下って聖霊の助けを求めま

しょう。
自分たちがいくら権利を主張しても、弱い人間であることは変わりません。

民主主義の罠は、自分勝手な思いに留まり続けることです。
この呪われた心から、

聖霊によって自由にされ、絶対主を第一とした歩みへと大胆にチェンジして行きま

しょう。

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