（起）「自分の感情を振り払って心を変え、どこまでも絶対主に従って行く」ということについて

学んで行きたいと思います。

（承）　さて、イエス様は、「父の願いにかなった弟の例え話」をされました。「ある日、

父は兄に向かって、『今日、ぶどう園に行って働いてくれ』と頼むと、彼はすぐに、『お父さん、

行きます』と答えましたが、彼は行きませんでした。そこで、弟のところに行って、同じように

言うと、彼は『嫌です』と答えました。しかし、後から心を変えて、ぶどう園に出掛けて行ったの

です。」この二人の内、どちらが父の望み通りにしたのでしょうかと、主は祭司長たちに

問い掛けられました。もちろん、その答えは、出掛けて行った弟の方です。この例え話から、

弟の心こそ、今の私たちに必要な心だと言えます。彼は、初めは、「嫌だ」という気持ちを

持ちましたが、その気持ちを振り払い、自分の意志で心を変えて「やっぱりお父さんの言うことは

聞くべきだ。ぶどう園に行こう」という気持ちに切り替えたのです。そして、実際にぶどう園に

行くという行動をとりました。その結果、弟は父の望みに適う者となったのです。同じように、

私たちも、たとえ「肉が嫌だ」と思っても、絶対主の前に「心を変える」ということをしなければ

絶対主の望みに適う者となることはできません。

（転）　では、私たちはどのように心を変えて行けば良いのでしょうか？　私たちは、十数年

前から人間の体の仕組みについて学び始め、「私たちの体は、すごい叡智によって造られている」

ということを知りました。それと同時に、「私の命を造られた『命の主』がおられる」ということ

を知ったのです。ならば、私たちは、その「命の主」に逆らって生きて行くことはできませんから

無条件で従っていくのは当然のことになります。この真理は、誰でも理屈で理解できる事

でしょう。しかしながら、人間には自由意思が与えられていますので、たとえ理屈で分かっても、

自分自身の感情が「嫌だ」と思ったら、「命の主」に従うことをしません。そして結局は、

自分の思いを優先し、頭で分かっていても、「自分の思い通りにしたい」という気持ちが

勝つのです。これでは、いくら理屈で分かっても、本当の意味で「命の主」に従うことは

できません。そこで、私たちが絶対主に従って行くためには、まず、「自分の感情や

自分の考えを優先することを止め、これからは絶対主の言われる通りにする」と意志を働かせて、

心で決めて変えなければなりません。その為には、たとえ自分が「嫌だ」と思ったとしても、

その感情を振り払って、「どこまでも絶対主の言われる通りにして行く」と、その決断の中に

飛び込む必要があります。私たちは、自分でこの決心をし、自分の意志を使って始め出さなければ

いつまで経っても絶対主の望みに適う者となることはできません。自分の感情、自分の思いは、

死ぬまでなくなりませんから、どうしても決断する勇気と意志が必要です。この時、絶対主は

完全に、「嫌だと思う感情をすべてなくせ」と言っておられるのではありません。ただ、

「主に従う必要が起って来た時に自分の感情が出てきたら、それを振り払って、「自分の思い

ではなく、わたしの思いに合わせてほしい」と言われるのです。それなら、私たちにもできる

はずです。

（結）　どこまでいっても、主権者は私たちではなく絶対主です。ならば、たとえ自分が

「嫌だ」と思うことがあっても、あの、弟息子のように、肉の思いを振り払って

「言われた通りにしよう」と、心を変えて行くのがクリスチャンの心です。どうか今日、

心を変えて行く決断をして、始め出して行きましょう。私たちの残された生涯はそんなに時間は

ありません。残りの少ない時間を、自分の感情に従って逆らい続けるのではなく、絶対主に

心を開いて、絶対主に使って頂き、「価値ある命」として用いて頂きたいと思います。

そのためには、「絶対主に答えて行きたい」という決断から始まります。それは、「絶対主に

自分の思いを明け渡し、絶対主に任せて行く」という前提が、「私たちの霊の本心」である事を

悟ることです。どうか、自分の感情を振り払って心を変え、どこまでも絶対主に従って行く

醍醐味の中を歩んで行こうではありませんか？