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2015年7月26日


絶対主の子とされた


ヨハネの福音書1:1~13




(起)「絶対主の子とされた生き方」について、学んでいきたいと思います。


(承) さて、今回、聖書を新しい訳に翻訳して、絶対主と創造主をはっきり区別したことに

よって、このところが、絶対主のことについて書かれているのではなく、創造主であるイエス様

のことについて書かれてあることがはっきりしてきました。1節に、『初めに「言」が存在した。

…この言は、創造主であった。』とあるように、まさにイエス様が、すべての被造物の創造主

です。ご自分の言葉によってこの世界をお創りになり「光よあれ」と言えば光ができ、「大空の

上の水と下の水を分けよ」と言えばそのようになるのです。実は、イエス様は被造物の一つ一つ

に設計図を書いて、この世界や私たち人間を造られたのではありません。ただ「言」によって

造られたのであり、実に細かいところまで、精巧にイメージして創り上げられました。これを

することができるのは、全知全能なるイエス様しかおられません。そして、このイエス様は復活

して、いま現実に生きておられ、私たちと交わりをもってくださるのです。例えば、私たちが

している会話の中で、イエス様の関心のある言葉が出たときには、一瞬にして私たちに目を

留めてくださいます。多くのクリスチャンは、祈ってもなかなか答えてもらえず、「本当に

聞かれているのかな」と思い、つい祈りつつも、自分の考えで事を行ってしまいます。しかし今、

私たちは違います。なぜなら、内住される御霊様の声を、聞こうと思えば、いつでも聞ける者と

されているからです。それは、すべてのクリスチャンにとって可能なことです。ですから、

イエス様の御心を御霊様の声を通して、はっきり聞けるのです。将来、イエス様が一瞬にして

この地上においでくださり、私たちに語りかけてくださる日は、そんなに遠くはありません。

しかし、その日までは、御霊様を通してり交わり、話をさせて頂くのです。イエス様は、私たち

クリスチャンに対して、そこまで気を遣い、関心を持ってくださっているということです。


(転) では、なぜイエス様はそこまでして、私たちのことを気にかけてくださるのでしょうか。

それは、私たちクリスチャンを、兄弟と呼んで、御国に入れて下さるからです。12節を見ると、

「誰でも彼を受け入れた人々、すなわち、その御名を信じた人々には、この方が
絶対主の子と

なる特権を与えた
。」とあるように、私たちはイエス様を信じたことによって、絶対主の子と

されるのです。絶対主の子とされるとはどういうことでしょうか? それは、イエス様によって

贖われた者たちには、新しい命が与えられます。そして、その者たちを、「血筋によらず、肉の

願いや、人の思いにもよらず、ただ絶対主によって
生まれたのである」(ヨハネ1:13)と

言われたのです。具体的には、私たちの肉の身体は滅び、土の中に埋められていきますが、

その後御霊の創り出す新しい身体が与えられて、復活させられるのです。(第Ⅰコリント15:

44) 
その新しい命は、絶対主から生まれた命ですから、初めにイエス様によって造られた

被造物としての命ではありません。
私たちは、絶対主によって生れ、絶対主の子となるのです

そして、絶対主の家族の一員としてその中に入れられ、イエス様と兄弟とされるのです。これは

アオリスト形ですから、現在の状態如何に関係がありません。私たちはもう既にこの最高の立場

をもらっているということです。「絶対主の子となる」ということを、今までは軽く考えていま

したが、もともと被造物であった私たちが、絶対主から生まれた者として扱われるのですから、

これは、凄いことです。被造物は、自由意志があっても、絶対主の「しもべ」であり使用人です。

しかし、子は「しもべ」ではありません。イエス様と同じ絶対主の子として、イエス様をお兄さん

と呼んで交わりができるのです。これが、絶対主の家族の一員ということです。これは本当に

凄いことです。実は、イエス様こそが、絶対主によって生まれた方ですから、絶対主の子であり、

長子です。そこへ私たちは加えられるのです。これは、特別な関係です。


(結) 私たちはもう被造物ではなく、絶対主の子として生きていく者です。つまり、絶対主の

ひとり子であるイエス様と同じ立場にある者として生きて行くということです。こんな凄いこと

が分ったら、「私たちは、いつも全力を注いで主のわざに励んでいこうではありませんか。」

(第Ⅰコリント15:58) これからは絶対主の子として、イエス様と同じ心を持って、全力

を注いで働いていきましょう。その働きは、イエス様と繋がり、絶対主と繋がって行く働きです

から、永遠の繋がりの働きです。どうか、一人一人が本気の献身の心を持ち、この働きの中に

入っていこうではありませんか。

 


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