イエスは、自分を「神の子」と言ったが、正気だったのか!
精神科に行くと、自分のことを「神だ」と言ってはばからない人が、何人もいます。
私たちは、こうした人々を精神障害を持った人々だと考えます。ですから、同じように、
「私は神の子だ」と言ったイエスを、精神障害を負った人だと批評家は言います。
しかし、一般的に精神に問題を抱えた人は、躁鬱病にかかり易く、必要以上に落ち込んだり、
猛烈に怒ったり、心配ばかりするという症状を見せます。しかし、イエスの場合、不適切な
感情というのを一度も見せてはいません。友人ラザロが死んだ時も泣かれ、感情的に極めて
健康的な行動を取っておられます。時々、怒りを表現する場面もありますが、それは、
自分のイライラから出たものではなく、人々の弱みにつけ込んで、神殿で私腹を肥やして
いた悪人に対する怒りであって、至極正常な感情でした。又精神的に問題のある人は、
物事を系統立てて考えられず、論理的でなく、非合理的な考え方をする傾向があります。
しかし、イエスは違います。明快で、頭脳明晰で、驚くべき洞察力をもって受け答えを
しておられます。ですから、人々は「このような方は、かつて見たことがない」と言った程
です。又、精神病にかかると、ちぐはぐな服装をしたり、人付き合いに支障をきたす傾向が
あります。しかし、イエスの行動は極めて普通でした。だから、兵士が、イエスの衣を
分け合ったのです。もし、私たちが日本の首相だと言ったら誰も相手にしてくれません。
しかし、本物の首相が「私は首相です」と言ってもこれは至極当たり前のことです。
ですから、イエスが「私は神の子だ」と言っても、その裏付けとなる奇跡(自然法則さえ
覆している。)によって、至極当然の発言だったのです。そのことを、イエスの伝記を
記した四人の聖書記者が、正確に伝えています。
イエスの行動は極めて普通でした。
兵士たちがその衣を分け合うほどに。
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