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2012年 NO.409
  




『宗教裁判』
 ー教会の罪 part2ー


 


 キリスト教の汚点の中に、異端者の摘発のために、人々を恐怖のどん底に陥れた宗教裁判

というおぞましい過去があります。これは、正当な法手続も皆無であり、被告は、原告の

名前すら知らず、弁護士もつけてもらえず、秘密審理は常習化され、自白を導き出すための

拷問も多用されました。最高決定権はローマ教皇から宗教裁判官に与えられ、罪を認めない

人々には、火あぶりの刑が言い渡されました。これらの犠牲者の中には、真にキリスト教

信仰を訴えた人々が多くいたと考えられています。宗教裁判は、カトリック教会がその道を

大きく外れた証拠
です。

 これらの、信者が信者を迫害して死に至らせるということは、政治的利害も絡んで、

500年以上にもわたって、教皇によって命令され実行されました。そして、幾百万の人々が

殺された宗教裁判の恐ろしさは、全歴史上「最も野卑で獣的で、悪魔的な絵となっています。」

これは、主イエスの教えである「汝、人を殺すなかれ」の戒めから大きく逸脱しており、

キリスト教批評家が、偽善的・暴力行為と非難するならその通り
であり、それは、イエスと

同じ立場に立って非難していることです。

 このことは、
批判する彼らこそ、イエスの教えに同感していることです。

ですから、十字軍の批判と同じように、イエスの教えとは切り離された行為であって、

イエス・キリストの教えと救いに、何ら反証をするものではないのです。


宗教裁判は、異端を追い詰め、
教母(カトリックの)ネットワーク設立のために用いられた。





   
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