「創造主の見えない性質、すなわち、創造主の永遠の力と性質とは、天地創造このかた、
被造物において知られていて、明らかに認められるからである。
したがって、彼らには弁解の余地がない。」(ロマ1:20)
私たちの世界には、経験的証明というのがあります。
それは、繰り返し確認され、かつ一度も反証されたことのないものです。
すなわち、原因もなく、無から発生したモノや物体を確認したことのある人は一人もいないと
いうことです。即ち、全ての事の始まりには、必ず原因があるということです。
ということは、宇宙にも始まりがあり、その原因が存在するはずです。
ところが、かつて宇宙には、始まりなどはないと主張されていました。
その主張の一つにホーキングの宇宙量子物理理論があります。
彼は、「宇宙には始まりもなく、境界線もない。宇宙は永遠である」と言い、
また「宇宙空間では、無から有が発生している」とフレッドホイルが、定常宇宙論を主張しました。
ところが、今日アインシュタインのビッグバン理論が登場したことでそれらは否定されました。
このビッグバン理論の正しさは、ハッブルの宇宙望遠鏡やNASAによる宇宙背景放射の観測に
よって確認されています。そしてビッグバン理論では、宇宙(時間と空間と物質)には、
「始まり」があったということを証明したのです。
このように、始まりがあれば宇宙の始まりにも原因が存在したことになり、
それは、時間、空間、物質という有限な世界のスタートを意味しますので、
その原因は、外側からの超自然の知的な力だと認めるしかありません。
なぜなら、宇宙では、法則に従った運動が数多く発見されていますから、知的な創造主によって
初期設定がされなければ、そのような自然法則が実際に現わし出すことは不可能でしょう。
すなわち、この宇宙の、非の打ち所のない、数学的にも驚異的とも言える完璧な精度を
もっている世界を知るとき(E=MC2)、偶然の産物だなんて話を信じるのは、
どう考えても馬鹿げたこととしか思えません。
偶然があり得ないことが分かれば、知的デザイナーの存在を認めるしかありません。
それが、聖書で言う創造主です。
このように、宇宙(時間、空間、物質)は、創造からスタートしています。
それを創造した創造主は、時間、空間、物質の外にいる方で、時間、空間、物質にとらわれない、
時間の外におられた無限の方で、物質の法則にも支配されない霊的な方なのです。
だから、「神は、誰かが作ったのではありません。」宇宙が創られたということを通して、
創造主は、もともと時間に支配されない永遠におられた方として、宇宙という被造物がそのことを
証ししているのです。(ロマ1:20)
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