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2008年4月20日






『真理の二面性』
                                    



マルコ7章24節〜30節




       

@ 今朝は、真理には二面性があるということについて学び、その真理に立った信仰の

歩みについて考えたい
と思います。

A 私たちは、生まれながらに真理は一つだと考えています。それは、真理が二つあったら

真理ではないと思うからです。しかし、「二つあったら真理ではない。」と誰が決めたの

でしょうか。聖書の中には、二面性が出てきます。イエス様は、100%神であり、

100%人間です。実際、私たちの実生活の中にも、真理には二面性が色々な所に現われて

います。また、イエス様は、このツロの女に対して二面性を示されました。

B それでは、ここに登場するツロの女から、イエス様が示された真理の二面性について

見ていきたいと思います。

彼女はギリシャ人の女で、汚れた霊につかれた小さい娘がいました。彼女はイエス様の

ことを聞きつけると直ぐにやって来て、自分の娘から悪霊を追い出して下さるように

願い続けたのです。ところがイエス様は、「まず子どもたちに満腹させなければなり

ません。子どもたちのパンを取り上げて、子犬に投げてやるのは良くないことです。」と、

つれなく断られました。確かにイエス様は、預言に基づいて来られたイスラエルの救い主

ですから、「子供のパンを取り上げて子犬に投げてやることは良くないこと。」です。

これは、そのまま真理です。しかし、女は言いました。「主よそのとおりです。でも、

食卓の下の子犬でも、子どもたちのパンくずを頂きます。」これに対してイエス様は、

「そうまで言うのですか。」と、コロッと心を変えられ、彼女の願いどおりに、娘から

悪霊を追い出されたのです。もしイエス様が真理の一面に堅く立ち、一辺倒な判断をされる

お方であるならば、「先ず選民であるイスラエルのために・・・」と言われ、異邦人の女の

願いを退けられたでしょう。しかしイエス様は、彼女の言い分を聞いて「なるほど。」と

考え、その女の言い分も真理だと受け入れられたのです。
ここに、真理の二面性を受け

入れられるイエス様像を見ると共に、イエス様自身が真理の二面性を持っておられる方だと

分かるのです。
イエス様は、100%神ですし、又100%人間です。神が被造物の人間で

あるという訳がありません。しかし、この相矛盾することも、聖書には真理として表されて

います。この、真理の二面性を理解することは、人間には出来ません。人間は、神の知恵を

持っていないのです。人間は、物事を一面で統一して考えようとします。だから、アダムは、

エデンの園でサタンに騙されたのです。「アダムは園のどんな木からも取って食べて良い」

と言われたので、サタンから園の中央の木の実も食べて良いと言われ、簡単に引っかかり

ました。人間は、一面しか理解できないので、何でも統一した理論で考えようとします。

しかし、神にとっては、そうではないのです。「行いによらず、ただ恵みによって救われる」

という真理と、アブラハムは「行いによって義とされた」という真理は矛盾していても、

どちらも真理であり、私たちはただへりくだって受け留めるべきなのです。

C 私たち人間が罪を犯したのは、エデンの園で、悪魔が一面的な見方で誘惑してきたとき

に、その理論を受け入れたからです。それ以来いつも悪魔は一面で問いかけてきます。

「神の子だったら、石をパンに変えられるだろう!」と、これも真理です。しかし、「人は

パンだけで生きるのではない」、というこれも真理です。
だから、私たちもいつも一面で

考えるのではなく、二面性を真理として、へりくだって受け止める信仰が必要です。

そうでないと聖書を理解することは出来ません。聖書は、いつも、二面性が出てくるから

です。そして神は、私たちを一面だけで評価されません。私たちの表面と心の動機の二面を

見て下さるからです。即ち信仰の動機が主に対して純粋ならば、堂々と、主に信頼していく

ことを貫いていけるのです。主は一面だけで判断するお方ではないからです。だから、安心

して、主に信頼していきましょう。





    


                                        

  
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