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                         第Tテモテ2章1節〜7節 
             
             
             
             
                    
            
              
                
                  @ 今朝は、4節の御言−「創り主は、すべての人が救われて、真理を知るようになるのを 
                   
                  望んでおられる。」−から、伝道の原点について学びたいと思います。 
                   
                  A さて、私たちは、創造主についてよく理解できるようになって来ました。特に、自分 
                   
                  自身の体の仕組みを見るとき、これは進化ではなく創造主によって創られたものだと実感 
                   
                  されてきます。しかもその事は、未信者にも言えることですから、この確信に立って伝道 
                   
                  していこうと思っていました。ところがそれは、知識ですから、知識で語ると人は知識で 
                   
                  応答してきます。その上、未信者でも進化論はおかしいと思いつつ、否定されると反発して 
                   
                  きます。いくら真理でも、救われていないと、理解できないからです。しかし、この4節の 
                   
                  御言によって、「これだ!」と目が開かれる思いがしました。 
                   
                  B では、4節の御言について考えてみましょう。語られている順番に注目したいのです。 
                   
                  創造主が望んでおられることは、先ず「救われる」ことであり、その次に「真理を知る 
                   
                  ようになる」ことだと言われています。確かに、イエス・キリストを信じて救われた者は、 
                   
                  創造主の目から物事を見るようになりますから、真理を理解することができます。しかし、 
                   
                  未だ信じていない者にとっては、さまざまな知識の中の一つでしかありません。もし、 
                   
                  「真理を知って救われる」と順序が変わっていたら、どうなるでしょう。知恵有る者だけが 
                   
                  救われるということになり、誇ってしまいます。しかし創造主の御心は、知恵ある者や強い 
                   
                  者を辱しめ、有るものを無い者のようにされることでした。それは、主人公は創造主であり、 
                   
                  人に誇らせないためです。だから、創造主は宣教の愚かさを通して、信じる者を救おうと 
                   
                  されたのです。私たちは、救われて初めて創造主を見上げるようになります。すると、創造主 
                   
                  の中にあって生き、動き、支えられているのだという現実が分かって来ます。そして、創造主 
                   
                  こそ主人であり、私たちは従うべき者だと分かってくるのです。ですから、まず人間の罪が 
                   
                  語られ、キリストの救いの必要性に目覚め、その救いに与って始めて、真理を理解できる 
                   
                  ようになるのです。罪が分からないと、キリストの救いの必要性も分かりません。すると、 
                   
                  いくら真理が語られても、分からないのです。ですから、まず、自分とキリストとの関係に 
                   
                  ついて理解するために、自分と直接かかわりのある罪を知らされる必要があります。 
                   
                  これこそ福音宣教の原点です。「キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世に来られ 
                   
                  た。」からです。ですから、一番語るべきことは罪であり、イエス・キリストなのです。 
                   
                  C 自分が罪人であることを正直に認めることが救いの入り口です。そして、創造主から 
                   
                  見た真理が分かってくるのです。「創り主は、全ての人が救われて、真理を知るようになる 
                   
                  のを望んでおられます。」ですから、「キリストは、すべての人の贖いの代価として、 
                   
                  ご自身をお与えになりました。」私たちは、この福音を語っていきましょう。  | 
                             
                          
                         
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