@ 今朝は、「信仰のレベルアップ」をテーマにして学びたいと思います。
A さて、ペテロは、イエス様が湖上を歩いて来られるのを見て、自分も歩きたいと思いま
した。水の上を歩くという経験はだれもした事がありません。しかしペテロは、「イエス様に
頼めば自分でも出来る」と思ってやり始めたのです。正にイメージ通り歩けました。ところが、
風を見て怖くなり、沈みかけてしまったのです。この経験はペテロにとって、信仰の成長の糧
となり、生かされていったと思いますか?いいえ。かえって恐怖心が残り、沈んだ事実が頭に
こびりついたことでしょう。ですから、信仰のレベルアップにはつながって行きませんでした。
それは、イエス様を三度も「知らない」と言ってしまった事からも分かります。
B では、信仰のレベルアップはどのように可能になるのでしょうか?ペテロは、「自分も歩き
たい」という前向きな信仰の心を表して歩き出しました。ところが、「風」を感じたとたんに
怖くなってしまったのです。ゲッセマネの園で捕らえられたイエス様の後をつけて行ったときも
そうです。勇敢にも後に着いていったのに「お前はイエスの仲間だ。」と言われ、身の危険を
感じて「知らない。」と三度も言ってしまったのです。このように、試みが来る度毎に、不信仰
になり失敗しています。 しかしイエス様は、甦られた後にペテロに現れ、「あなたはわたしを
愛しますか。」と語りかけてくださいました。ペテロがヨハネを見て「この人はどうですか。」
と他人と比較しようとしたとき、主は「彼のことは関係ない。あなたはわたしに従いなさい。」
と言われて、ハット気づいたのです。「主よ。それだけでいいんですか。従って行けばいいん
ですか。」と。それは、従って行く力の有る無しではありません。「従って来なさい。」と
言われる主に主権があるのですから、従って行けばいいんです。主に任せ、力を抜いて安心して
ついて行けばいいんです。しかも主は、「わたしが去っていくことはあなた方にとって益です。
助け主を遣わすから。」と言ってくださいました。即ち、私の内にいて下さる助け主は、
全知全能の方です。ですから、私たちも「あなたならお出来になります。私を助けてくだ
さい。」と求めるなら、私たちの力を超えた力で助けていただけるのです。失敗ばかりした
ペテロも、助け主である聖霊を受けたあと、自分を超えた力で助けてくださる方を味わいま
した。そして力強い主の働きをして行きました。それは、疑う余地も無い信頼の心が入ったから
です。これこそ信仰のレベルアップの始まりです。助け主は私たちの内に居られて、不可能な
ことでも助けて下さいます。ですから、疑わず、必ず助けてくださると信じてやれば、信仰の
レベルアップを味じわっていくのです。
C 私たちの教会は、「空っぽの器に油が満たされる。」と導かれた時から、信仰のレベル
アップを目指してきました。今こそ、レベルアップの時です。全能の助け主がいらっしゃるのに
助けを受けないのはもったいないことです。本気で信じて、本気で求めてください。
そして勝利を味わって、力いっぱいの信仰を現わして行きましょう。 |