『悪魔の騙しを見抜いて』
第Tテサロニケ1章1節〜7節
@ 今朝は、クリスチャンたちに働く悪魔のだましについて考え、この騙しをどのようにして
見抜き、勝利していくかについて、学びたいと思います。
A さて、パウロは、手紙を通してクリスチャンたちを励まし、確信に立つようにと勧めてい
ます。それは、悪魔が確信を揺るがそうとして働いてくるからです。それというのも、私たちは、
揺るがされる要素を持っており、悪魔はそこに働いてくるからです。ですから、悪魔の策略を
見抜き、立ち向かって行かねばなりません。
B では、悪魔のだましと解放について学びましょう。まず私たちは、悪魔が三つの事に
ついてだましてくることを理解しておくべきです。
第一に、律法を使って、私たち自身の肉の欲求に語りかけて罪に誘ってきます。その例が
創世記3章に記されています。悪魔はエバに語りかけます。「園のどんな木からも食べては
ならないと、神は本当に言われたのですか。」と、疑問を持たせて近づいてきました。
そして、「あなたがたは決して死にません。むしろ、目が開けて、あなた方は神のように
なるのですよ。」と。騙しにかかり、神の言葉を完全に否定し、悪意さえ持たせようとして
います。エバは、この言葉を聞いて木を見ると、いかにも好ましく見えてしまったのです。
すると、この‘好ましい’という思いが入るとうと“イケナイ”という思いに勝ってしまう
のです。エバはまんまとワナにはまりました。このことから、罪は、悪魔の騙しであると
分かります。だから、この悪魔の策略に立ち向かうには、「イカンと言われているからやら
ない。」ではなく、「自分はそうしたくない。」という前向きな心を持つことです。人は、
心にあることはやってしまうものですから律法では勝てないのです。
第二に、悪魔は、この世の富、地位、名誉が人間の幸いであるかのように騙してきます。
悪魔はこの世の君であり支配者ですから、イエス様に対しても言いました。「もしひれ
伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう。」と。この世で成功し、
のし上がろうと思ったら、悪魔に心を開き、拝み、力を借りないと出来ません。なぜなら、
この世は、悪魔と共に滅ぼされるまで、悪魔の支配にあるからです。しかし、主はクリス
チャンにはこう言われます。「神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、
それに加えて、これらのものは全て与えられます。」と。私たちの必要なものは、全て主が
下さると言われるのです。ですから、私たちの必要は、主から貰うべきです。しかし、
必要以上を求めると悪魔のワナにはまります。
第三に、反キリストの首謀者は悪魔ですから、「伝道しても誰も信じんぞ。」と私たちの
心をくじき、福音伝道を阻止しようとしてくるのです。しかしパウロは言います。「宣べ
伝える人がいなくては、誰も聞くことが出来ません。」と。ですから「伝えなイカン。」
という義務感からではなく、「伝えたい。」「知ってもらいたい。」という心で伝えていく
自発的な心が大事なのです。そうすれば、悪魔のだましから解放されるのです。
C 私たちの心には、簡単に律法が入ってきます。その律法を悪魔が使って騙し、主から
遠ざけて行くのです。だから、私たちの意識を変えましょう。「御言葉を信頼して、主に
あってこうしたい。ああしたい。」と、自分自身の自発的な心で主の御心を行なっていく
ことです。なぜなら、クリスチャンは、みな主の完全な贖い、完全な救い、完全な赦しを
受けているのですから、自らの感謝の意志をもって、自分の信仰の意志で主に従っていくの
です。この確信に立って悪魔を撃退していきましょう。 |
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