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2007年11月18日








  『人間本来の生き方』




 

使徒17章23節〜31節






@ アテネの町には、ギリシャの神々に混じって、『知られない神に。』と刻まれた祭壇があり

ました。パウロはその祭壇を見て、彼らの知らないでいる天地を創られた真の神について語り

出しました。今朝は、パウロのその語り口を学びながら、そこから
私たちの生き方について学ん

でいきたい
と思います。


A では、パウロはどのように語り出していったのか見てみましょう。彼はまず、アテネの人々

に対して言います。「あなた方は宗教心の厚い方々だ。」と、彼らを否定するところからは

入ってはいません。むしろ、「知られずにいる神に対しても敬意を表して拝んでいるからです。」

と、肯定的に語り出しています。それは、ここから本題に入りたいからです。まず、彼らの知ら

ないでいる創造主の存在を伝えようと、「この世界とその中にあるすべてのものをお造りになった

神は、天地の主ですから、手でこしらえた宮などにはお住みにはなりません。又、何か不自由な

ことでもあるかのように人に仕えられる必要はありません。それどころか、神はすべての人に、

いのちと息と万物とをお与えになった方であり、人間以上の神である。」ことを伝えようとして

います。確かに先日、日本は人工衛星の「かぐや」を月に打ち上げました。その月から地球を

見ると感動します。しかし、それが出来るのは、地球も宇宙も計算された世界で動いているから

です。もし、無秩序な宇宙なら、打ち上げること自体不可能でしょう。私たち人間の体は更に

精密です。たった一個の受精卵から、60兆の細胞に増えて体は造られています。それが手や

足や頭や心臓などの臓器になったり、秩序正しく人間として出来上がるのは、細胞一つ一つに

計画された設計図(DNA)が組み込まれているからです。さらに、地球は大気によって有害な

紫外線や磁場から守られており、生きるためのあらゆる環境が整えられています。実に私たちは、

神の中に生き、動き、また存在しているのです。創り主を知ると、今までの考えが一変します。

B 存在する全てのものは、この創造主によって創られ、維持されているということです。

そして、
神は人間を男と女に造り、「男は神の似姿として、神の栄光の現れとし、また女は男の

栄光の現れとして創造されました。」ですから、男は責任ある生涯を全うするなら、神の栄光の

現われとなり、又女が、賢く男に仕え生涯を全うするなら、それは男の栄光となるのです。即ち、

男も女も自分の栄光を表すために生きているのではなく、自分の頭の栄光を表すために生きて

いるのです。
これが、人間本来の生き方であることをパウロは伝えています。これは創造の初め

から、創造主の創られた秩序であるからです。この考えに従って生きていくときに、私たちは

本来の人間の生き方が出来るのです。


C 私たちは、知らずにいることがたくさんありました。

神は、自分たちのために存在すると思っていたことが、そうではなかったように、自分の命に

ついてさえ、自分のものではなかったのです。又、自分の生涯は、自分の栄光を表すためにある

かのように考えていましたが、自分の命が自分で創ったところは一つもないのなら、自分の栄光

など表わせる訳がなかったのです。創り主を知ると、その考えが一変し、人間のあり方が分かって

くるのです。

 



    


                                        

  
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