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2019年 NO.706


映画アルキメデス(戦艦大和)より


 この映画のストーリーを通して、私たちはイエスキリストの身代わりの死の壮絶な戦いを

垣間(かいま)見ました。それは ラストの台詞(せりふ)で、戦艦大和の設計者が語った言葉に背筋の

凍る感動を覚えたからです。それは、資源の少ない日本が勝てる見込みもなく太平洋戦争に

突き進んでいく中で、あえて世界最大の戦艦を造ろうとしたのか?その意図が衝撃的であった

からです。


 
それは、日本が日露戦争で味わった勝利を引きずって、国際連盟を脱退し、日本軍が獲得

した満州を欧米が狙っている中で、大和の設計者は戦争は避けられないものと考え、その戦い

を如何に止めさせるかを考えたのです。そこで、彼は日本人の誇りとなる世界最大の戦艦を

造り、その戦艦が壮絶な最期を遂げれば、戦争を諦めさせ、日本民族の滅亡を防げると考え

たのです。そして、その戦艦の名前を「大和」と命名し、「日本民族」の身代わりの象徴として

建造を発案した
のです。


 
これは、人間の身代わりとなられたイエス様の死を彷彿(ほうふつ)とさせます。万物の上に立つ

絶対主が、人類の滅亡を阻止するために、いと高き方の子を「イエス」と命名し、人の体を

担わせてこの世に送り出し、罪の中に滅び去る人間の身代わりに立てられたこととが、重ね

合わされたのです。もしこのことが理解されたのなら、私たちは、絶対主との戦争は止める

べきです。戦争は絶対主に立ち向う反逆です。人間が創造主に対して勝てる見込みは一つも

ありません
それなのに、自分の力に頼って自分の勝利を捏造(ねつぞう)して立ち向かっていく

ことは、愚かなことです。

 圧倒的な力の差がある戦いに、どうして人間は立ち向かうのでしょうか? それは、自分の

力に対する(おご)りが、私たちを()き立て、無鉄砲な反抗に向かわせる
のです。戦いを

続ければ、戦艦大和のように壮絶な最期を()げるだけです。そこで私たちは、罪人に対する

イエス様の壮絶な身代わりの死を通して、絶対主に対する戦いを(あきら)め、完全に無条件降伏

をするのです。日本も完全無条件降伏を通して救われました。ですから、私たちも同じよう

に、「砕かれた悔いし心」をもって遜り、滅びから救われる道を選択するのです。この救いを

経験したものは、二度と反旗を(ひるがえ)すべきではありません。命を閉じるまで、遜って

従い通すべきです。

 これが、「大和」の映画を通して、私たちが絶対主に対する心として学ぶポイントです。
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