― 患難時代前のクリスチャンの携挙説―
「荒らす憎むべき者」の出現は、「すべて神と呼ばれたり、拝まれたりするものに
敵対して高ぶり、その結果絶対主の宮の中で自ら絶対主のように座して、自分が神だと
宣言します。この不法の者の到来は、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの
奇蹟と、しるしと、不思議がそれに伴う」(Uテサロニケ2:4・9)とあります。
この「荒らす者」の出現は、「人々が『平和だ、安全だ』と言っている時に、突如として
滅びが人々に襲って来ます」(Tテサロニケ5:3)。この荒らす憎むべき者666の
戦略は、すでに始まっています。それはクリスチャンを眠らせておくことです。それが、
「患難時代が来る前にクリスチャンは天に挙げられる」という騙しの考えです。
この考え方はディスペンセーショナリズムに基づいています。
ディスペンセーショナリズムは、時代を区分し、現在は教会時代であり、新たな患難
時代には教会は入って行かないと教えています。このディスペンセーショナリズムが教会
に入って来たのは、スコフィールドが広めた注釈付きの聖書からです。彼はイルミナ
ティーと関わりを持ち、彼らの資金提供によってスコフィールド・バイブルを作り上げ
ました。スコフィールドはプリマス・ブレザレン運動のパイオニアであったジョン・
ダービーから「切迫」携挙の教理を学び、患難時代前のクリスチャンの携挙を発表しま
した。それは、20世紀に入ってからのことです。このサイラス・スコフィールドが20
世紀のキリスト教に与えた影響は、計り知れません。それはほとんどのクリスチャン・
ミニストリヤや神学校で、スコフィールド・バイブルが受け入れられたからです。
しかし、彼がイルミナティーと関わりを持っているということは、そこに666の騙し
があります。イルミナティーの世界はサタン礼拝であり、ユダヤ人のロスチャイルドと
フリーメイソンの組織に守られています。このイルミナティーの目的は、イエス・キリ
スト不在の千年王国を作り上げることです。なぜなら、ロスチャイルドとフリーメイ
ソンはユダヤ人による世界支配(N・W・O)を構築しようと企んでいるからです。その
N・W・Oは、世界統一政府を作り上げることです。これこそが「荒らす憎むべき者」
の策略であり、宗教を統一し、政治を統一し、経済を統一して、「全て神と呼ばれる
ものに敵対して高ぶり、自分を神と宣言」することです。 そのためにクリスチャンを
眠らせておく必要があります。患難時代の前に信者が天に引き挙げられるのなら、眠って
いても大丈夫という騙しです。しかし、聖書は「目を覚ましていなさい」と書かれてい
ます。それは、「ノアの洪水が突然襲って来て、一切のものをさらってしまうまで、
彼らは気付きませんでした。人の子の再臨も、また、そのようになるからです。その時、
二人の者が畑にいると、一人は迎えられ、一人は取り残されます」
(マタイ5:39〜40)とあります。ということは、クリスチャンの携挙は、洪水の
襲って来た「その時」に起こります。だから、患難を通って行きます。患難を通って行く
聖徒は眠っていてはいけません。目を覚ましていなければ、大変なことになります。
666に騙されてはいけません。堅く信仰に立って、主がいつ来られてもいいように、
絶対主に懸けた信仰を表して行きましょう。
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