2019年6月16日
『全能主の為に生きて行く心の転換』
ヘブル5:11~6:12
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(起)ヘブル6章1節の御言葉から、「一人一人が心の転換を行い、東の果てから西の果てまで
混ぜ物のない福音を伝えて行く、全能主の集大成の働き」を学んで行きたいと思います。
(承)さて、ヘブル6章1節を見ますと、「キリストの初歩の教えを後にして、完成を目指
して進もうではありませんか」とあります。この完成を目指して進むとは、私たちの教会が絶対
主から託された世の終わりの集大成のために、働いて行くことです。この集大成の働きとは、
まず、私たちがこれまで「自分の命は自分のものだ」と自分勝手に思い込んで来た者ですが、
全能主はそんな私たちに「命が偶然に存在したものではなく、全能主によって綿密に仕組
まれ、創造された命として生かされている事」を明らかにして下さいました。ですから、
私たちは全能主によって創造された命である事が分かったとき、「私たちはこの命を自分のため
に使うのではなく、全能主のために用い、全能主のために生きなければ、私たちが生きていく
ことの本当の意味と価値はない」と分かり、このメッセージを、大胆に東の果てから西の果て
まで伝えて行くことが、私たちの教会の集大成の働きとして託されたのです。ですから、いつ
までも初歩の教えに留まっているわけにはいきません。こうしている今も、この世は「終わり」
に向かっており、私たちに残されている時間はそんなに多くはないのです。ですから、一日も
早く聖霊の力を頂き、集大成の働きのために動き出さなければなりません。
(転)しかし、そのためには、まず私たちがしなければならないことがあります。それは、
心の転換です。聖書には「悔い改め」という言葉がよくでてきます。この「悔い改め」という
意味は「罪を悔いて、行いを改める」と捉えるのが一般的ですが、聖書では「悔い改め」という
言葉を、「立ち返る」、或いは「心の転換」という意味で用いられています。ということは、
聖書に記されている「悔い改め」という言葉は、「単なる後悔やその場凌ぎの謝罪」という
意味ではなく、「罪の認識が伴う、考え方の転換がされて行くもの」という意味として捉える
べきなのです。ですから、キリストの救いを「信じる」とは、「後悔の念を抱いて救いを
求める」というものではなく、「今まで信じていなかったものを信じる」という方向に心を
変える「心の決心」であり、「全能主の国と、全能主の義をまず第一に求めて行くこと」の
決断なのです。私たちは、イエス様と出会って救いを知り、イエス様を遣わして下さった絶対
主を知りました。その全能主が、自分勝手な生き方をしていた私たちを裁きから救うために、
ご自分の御子イエス様を身代わりとして立てられ、その贖いの故に、「お前たちの罪をもう
二度と思い出さない」と言って、私たちを御国に引き上げようとして下さっているのです。
こんな救いを知った以上、私たちの生き方は、「全能主に懸けて行く」という生き方以外に
ありません。このように、今まで信じていなかったものを、信じる方向に変え、自分のために
生きて来た人生から、全能主のために生きて行く人生に変えて行くことが、「信じる」という
ことであり、「心の転換」なのです。ところが、多くの人は、この心の転換を行っていません。
何故なら、罪深い自分自身を見て、自分自身に根拠を置いて決断しようとしているからです。
しかし、私たちは罪人で、良いところは一つもなく、自分自身に根拠を置けるような義は一つ
もありません。だから、自分自身を見て、自分自身に根拠を置いて決断することなど出来る
はずがないのです。しかし、そういう罪人をイエス様が救って下さり、このイエス様の御陰で
全能主と繋がる者として下さったのですから、私たちは全能主を見上げ、大胆に全能主を信頼
し、「全能主のために生きる」という生き方に心を変えるべきです。この心の転換こそ、今、
私たちがしなければならないことです。
(結)こういう訳で私たちは、今はっきりと一人一人が心の転換をし、「世の終わりの
集大成のために初歩の教えを後にして、創造の目的の完成のために全能主の働きを担って」
進んで行かなければなりません。このことは、人から言われて無理矢理やらされるもの
ではなく、自分で進んで行う者となることです。そのためには、まず自分自身の肉の考え
方を砕き、全能主の側に立つ者として「全能主が言われることは、皆行います」という
前提で、全能主に従って行く生き方に変えることです。この生き方の転換こそが、今の
私たちの求められていることです。それを始め出してこそ、「全能主によって選んで頂い
た命の価値」があります。どうか、この心の転換を一人一人が行い、東の果てから西の
果てまで混ぜ物のない本物の福音を伝えて行く、全能主の集大成の働きに用いて頂こう
ではありませんか。 |
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