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2012年 NO.435



 

『空の墓

(イエスの遺体は、本当に墓から消えたのか?)



 
 イエスの復活を否定する懐疑論者たちは、「十字架に架かったイエスが生き返った

という証言は、余りにも常軌を逸脱していて、理解できない」と言ってキリストの

復活を否定し、「もともとイエスの遺体は、墓から消えていなかった」といいます。

そこで、バーミンガム大学で哲学博士となったウィリアム・レイン・クレイグ博士

は言います。「一般的に十字架刑にされた罪人は、死後も十字架上の上に放置され

ままで、鳥のエサになる。又、共同墓地に投げ込まれるのが落ちだ」と。

 しかしキリストに関しては、聖書の記録の中にアリマタヤのヨセフという、ユダヤ

人社会の中で社会的地位(ユダヤの最高議会)の認められた人が、引き取って自分の

墓に納めたとあります。これは、四福音書のすべての書に記された記録で、もし

書かれた記録に誤りがあれば、後にチェックされ、大問題とされます。なぜなら、

イエスの死後の早い時期に書かれたものですから、その当時のことをよく知っている

人々が、そこへ行って確認できた事柄であったからです。

キリストの弟子たち記した聖書の記録に名指しで記された議員のアリマタヤの

ヨセフにとって、ウソの内容であるなら、大きな社会問題になっていました。

しかし、今日まで、その記録は訂正されることなく伝えられてきました。

なぜでしょうか?

 それは、真実の記録であったからです。そして、その記録には、その墓に納められ

たイエスの遺体は、消えて「墓は空」であった
明確に記録されています。
                       
これらの一連の記録に、一カ所でもウソがあれば、うの昔に聖書の記録は、

消え去っていたことでしょう。又、ユダヤの墓は、入口が地下にあって、緩やかに

下っていく小道を、墓の扉として置く大石を転がして据えてあります。逆に墓を

開けるときは、大石を二〜三人の男たちが、地下から表に出します。ですから、

イエスの死体を墓から盗み出すことは、夜中にこっそり出来るようなものではあり

ません。しかも、そこに番兵がいたのですから、盗み出すことは不自然極まりない

ことです。

 こうして、イエスの復活を否定する人々は、その反論を唱えて返り討ちを食うの

です。ですから、イエスの墓は今日まで空っぽのままなのです。キリストの復活は

否定できない歴史の事実です。
ですから、クリスチャンは命を懸けて証言してきま

した。復活は、イエスが救い主であり、罪と死に対する勝利のシンボルなのです。



「空の墓」。
それは紛れもない歴史上の事実です。



 
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