『空の墓』
(イエスの遺体は、本当に墓から消えたのか?)
イエスの復活を否定する懐疑論者たちは、「十字架に架かったイエスが生き返った
という証言は、余りにも常軌を逸脱していて、理解できない」と言ってキリストの
復活を否定し、「もともとイエスの遺体は、墓から消えていなかった」といいます。
そこで、バーミンガム大学で哲学博士となったウィリアム・レイン・クレイグ博士
は言います。「一般的に十字架刑にされた罪人は、死後も十字架上の上に放置された
ままで、鳥のエサになる。又、共同墓地に投げ込まれるのが落ちだ」と。
しかしキリストに関しては、聖書の記録の中にアリマタヤのヨセフという、ユダヤ
人社会の中で社会的地位(ユダヤの最高議会)の認められた人が、引き取って自分の
墓に納めたとあります。これは、四福音書のすべての書に記された記録で、もし
書かれた記録に誤りがあれば、後にチェックされ、大問題とされます。なぜなら、
イエスの死後の早い時期に書かれたものですから、その当時のことをよく知っている
人々が、そこへ行って確認できた事柄であったからです。
キリストの弟子たちが記した聖書の記録に、名指しで記された議員のアリマタヤの
ヨセフにとって、ウソの内容であるなら、大きな社会問題になっていました。
しかし、今日まで、その記録は訂正されることなく伝えられてきました。
なぜでしょうか?
それは、真実の記録であったからです。そして、その記録には、その墓に納められ
たイエスの遺体は、消えて「墓は空」であったと明確に記録されています。
と
これらの一連の記録に、一カ所でもウソがあれば、疾うの昔に聖書の記録は、
消え去っていたことでしょう。又、ユダヤの墓では、入口が地下にあって、緩やかに
下っていく小道を、墓の扉として置く大石を転がして据えてあります。逆に墓を
開けるときは、大石を二〜三人の男たちが、地下から表に出します。ですから、
イエスの死体を墓から盗み出すことは、夜中にこっそり出来るようなものではあり
ません。しかも、そこに番兵がいたのですから、盗み出すことは不自然極まりない
ことです。
こうして、イエスの復活を否定する人々は、その反論を唱えて返り討ちを食うの
です。ですから、イエスの墓は今日まで空っぽのままなのです。キリストの復活は
否定できない歴史の事実です。ですから、クリスチャンは命を懸けて証言してきま
した。復活は、イエスが救い主であり、罪と死に対する勝利のシンボルなのです。 |
「空の墓」。
それは紛れもない歴史上の事実です。
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