『神がいるなら、
なぜこんな悪や苦難があるのか?』
|
騒がしく、混沌とした刑務所。無気力な老人たちの集まる安っぽい老人ホーム。
手の施しようのない疫病で痩せ衰えた子供たちの集まる小児病棟。
悪の巣窟と化した都市。
下水路の中を裸で遊ぶ子供、道端で生まれ、道端で人生を過ごし、道端で死んでいく子供たち。
世界中でこんな苦しみが満ち溢れ地獄と化した世界に、神はいったいどこにいるのか?
子供を癒せる立場にありながら、なぜ神は背を向けるのか?
<答> 人には、自由意志がある。自分の命を自分で絶ってしまう自由意志もある。
つまり、人間に自由意志があるということは、罪と苦悩が存在する事実は、人間の自由意志による
選択ということです。悪は、神の中に存在するのではなく、罪を犯す可能性を秘めた人間の
自由意志の中にあるということです。神は何でも出来る全能の方です。
しかし、出来ないこともある。それは、自己矛盾を犯すことです。
つまり、神は善を悪とすることはできません。ですから、苦悩と化した世界が存在するのは、
神が選択したものではなく、人間の選択の結果です。
|
|
|