『福音書の八つの異議に対する弁証」
その5〜その8
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その5―福音書の記録が、偏った考えによって内容がねじ曲げられていないか?
〈5の弁証〉 福音書の著者が、勝手に復活を捏造したとか、イエスを勝手に神の子
にしたという異議に対して、「たとえ著者たちが偏った考えによって捏造したもの」として、
50歩、100歩ゆずったとしても、それによって彼らの受ける金銭的利益あるいは、社会的
利益は全くありませんでした。むしろ、社会的に追放され、その果てには、死という不利益を
被るだけでした。しかし、それでも彼らがキリストが復活したことを書き記したのは、
彼ら自身の見たこと、聞いたことの事実を書き留めないわけにはいかなかったからです。
その6−福音書の著者は、自分たちにとって不名誉となる書きたくない内容も記したのか?
〈6の弁証〉 福音書を読んでいくと、著者たちに不名誉なこと、又誤解されるような内容が、
数多く記るされています。(例−ヤコブ、ヨハネの利己的な願い、ペテロの三度の否定、
キリストがナザレでは奇跡が行えなかったこと、キリストのバプテスマ、キリストの十字架前の
泣き言の祈り、十字架上での悲嘆等)これらは、著者たちの不名誉な記録であり、又、キリスト
ご自身が誤解を受けるような内容です。しかし、著者たちは、自分たちの都合に合わせて勝手に
福音書を書いたのではなく、事実を事実としてそのまま記録に残したのです。
ですから信頼できる書なのです。
その7−福音書に記されている人物、場所、出来事等は、
歴史的に間違いのないものとして確認されているでしょうか?
〈7の弁証〉 これまでの考古学的発見は、ことごとく福音書の記述の正しさを
証明しています。例として、クレニオの人口調査は、ローマの歴史的記録では、AD7年となって
います。それではキリストの誕生の記録と合いません。しかし、近年発見された古代文書の
発見により、クレニオの人口調査は、二回行われていたことが分かり、ルカ福音書の中に、
「最初の人口調査」と記していることと見事に符合することが判明しました。
その8−福音書に反対する者の記録の中に、福音書と矛盾する記録があるでしょうか?
<8の弁証〉 実際に福音書の記録の信用性をおとしめる文書は、たくさん書かれています。
いわゆる偽典というものです。その中には「イエスはイスラエルを欺く妖術使い」と書いてある
ものもあります。しかし、その事によって、イエス様が不思議なわざを行ったことを、かえって
認めているわけです。このようにして、反対者たちがいろいろな異議を申し立てることがあって
も、かえって1つ1つの異議が、福音書を正当なものとして認める結果になるのです。
ですから、今日まで聖書は、全世界の人々に信じられてきたのです。
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