『新しい創造の命による生き方』
ガラテヤ4章1~7節
① 今朝は、「心の一新によって」というテーマの下、キリストによって「新創造された命」の中に
歩んでいく信仰の秘訣を学びたいと思います。
② さて、ロマ書では、「キリスト・イエスにある者は、罪と死の原理から解放された。」と宣言
されています。ところが、現実の状態は、なお罪に悩み、苦しんでいる状態の中にありますので、
罪から解放されたと言われても、戸惑いを感じてしまいます。
では、どうすれば「罪から解放されている」という生き方が出来るのでしょうか。
ガラテヤ書では「御霊に満たされなさい」、「御霊によって歩みなさい」、
「御霊によって生きなさい」と言われています。ところが、昔ながらの悪い根性が出てきて、
御霊に逆らって歩んでしまうのが現実です。しかし、クリスチャンである以上、御霊に導かれて
歩んでいきたいのです。
③ では、御霊の導きの中に歩んでいく信仰の秘訣は、何でしょうか?
それは、神が私たちに与えてくださった立場を受けとめ、そこに立つことです。
というのは、私たちは罪の奴隷の中にあった者ですが、神はイエス・キリストによって贖って
くださり、私たちの罪の債務証書を無効にしてくださいました。そして、「アバ、父」と呼ぶ、
御子の御霊を私たちの心に遣わして下さったのです。ですから、私たちは、神の子であり、
神の相続人とされました。即ち、天にある財産、聖い生活、神の子の立場を全部いただける神の
相続人なのです。
ところが、現実の状態の中でそれを感じていないので、その事実を信じ切れないでいます。
この心が私たちを腐らせ、神の相続人としての感覚を失わせています。また御霊に導かれて歩むこと
からも離れ、相続人としてのイメージを持てないでいるのです。では、神の御言である聖書は何と
言っていますか。「私はキリストと共に十字架につけられました。」(ガラ2章20節)と。
これは、今の私たちの状態とは関係なく、すでに過去において死んでしまっているので、もはや罪
からは解放されているのだ、という事です。ですから次のように言われています。「だれでも、
キリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、
見よ、すべてが新しくなりました。」(Ⅱコリ5章17節)、「大事なのは新しい創造です。」
(6章15節)と。つまり私たちは、新しい創造のいのちを受け、キリストの命の中にある者です。
故に、キリストの心と同じ心、同じ品格で生きていって良いのです。神の子の立場を頂いたの
ですから、天のレベルのイメージを持って、そこに体重をかけて生きていけばいいのです。
それこそ、御子を信じる信仰によって生きていく(2章20節)ことであり、御霊の導きの中に
生きることなのです。
④ 私たちの古い人は過ぎ去り、全て、新しくされた者としてのイメージを持って、その真理の中に
心を向けるなら、私たちは、自ら進んで、キリストのために生きていこうとするでしょう。
また、御霊に導かれて生きていこうと選択するでしょう。だが、信仰によってこの真理を受けとめ
なければ、未信者と同じ生き方をしていくことになります。しかしながら、信仰によって新しく
された者のイメージの中に「心の一新によって」入っていくなら、罪から解放された心を味わって
いくでしょう。これこそが、信仰の秘訣です。なぜなら、私たちの救いは、過去形であり、
その救いは、現在の状況の如何に関わらず、すでに成就している立場だからです。
これを受け取り、その中に歩むことが、信仰だからです。
ですから、「まず神の国と神の義を求める」信仰の醍醐味を味わっていきましょう。 |
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