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2010年6月27日





互いに愛し合うとは





第Tヨハネ3章21〜24節




  

@ 今朝は、「互いに愛し合う」という事の、真の意味について学びたいと思います。

A さて、ヨハネが語りたい主題は、3章21節以降にあります。

つまり、自分たちは、「神のうちにとどまるべきである。」ということです。何故このように書く

必要があったのでしょうか。それは2章26節にあるように、惑わそうとする人たち、即ち、

反キリストが起こってきたからです。彼らは、イエスがキリストであることを否定する者であり、

律法に戻っていこうとする者たちで、キリストの救いをないがしろにする人々です。このことは、

ユダヤ人達だけの問題ではありません。私たち異邦人にとっても起こってくることです。

もし異邦人である私たちがキリストの救いを否定するならば、自分の努力で救いを獲得するか、

世に戻っていくかのどちらかです。結果的にはどちらも、「出来ない」と言って、あきらめて

しまうことでしょう。ですから、救いの真理を正しく理解しすべきなのです。

B では、
キリストの救いの真理について考えてみましょう。ヨハネは、「神から生まれた者は罪を

犯さない」と言っています。この言葉は私たちを不安にします。

何故なら、私たちは、罪を犯してしまう者だからです。もし、キリストを信じたとき、私たちの

人格もガラッと変わって全く新しい人間になっていたら、罪を犯すこともないでしょう。

しかし、現実は、日々の罪に悩まされる者です。しかしながら、キリストの救いは完全なものです。

というのは、罪人の私たちが、「もし、罪を犯していないというなら、私たちは神を偽り者とするの

です。」と、110節にあります。ということは、「神から生まれた者は、罪を犯さない。」という

ことの意味は、別の意味で言われているのです。それは、反キリストに惑わされて、キリストを否認

する罪です。なぜなら、罪人である私たちは、「キリストと共に死んだ」のであり、今の現状に

関係なく、キリストの贖いによって永遠に聖なる者とされる
立場をもっているからです。

私達は、完全な救いの立場と、現実に罪人の状態という二面性を持っているのです。

ですから、「神から生まれた者は罪を犯さない。」という意味は、反キリストに惑わされて、

「救いを否定するような罪を犯さない」という意味です。


しかし、罪を犯してしまう現状の私たちには、このように言われています。

「私たちが自分の罪を言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から

私たちをきよめてくださいます。」と。ここで使われている「きよめ」の意味は、

クリーンにする、(掃除をする)という意味です。つまり、日常犯してしまう罪については、告白

したなら掃除(クリーン)してあげるから、熱心になって悔い改めなさい、と言われているのです。


しかも、こんな私たちのために、キリストが弁護してくださるというのです。私たちの現状の罪に

ついては、このように肉の罪には、憐れみがあります。しかし、キリストを否認したら終りです。

だから、「キリストが清くあられるように、自分を清くします。」といわれている

「清く」の意味は、ピュア(純粋)という意味です。これは、最後までキリストのために生きる

生き方を全うするという事です。
この生き方は、「イエス・キリストの御名を信じること」、

「信じた者同士が互いに愛し合うこと」であり、神の命令なのです。キリストを信じる者同士が、

互いに愛し合うことは当然であり、キリストを最後まで信じ続けるのも当然です。


C 私たちは、「ことばや口先だけでなく、行いと真実を持って愛そうではないか」とあります。

私たちは、地上で我欲のために生きるのではなく、キリストを信じる信仰によって神のために

生きたいのです。それは、自分を守る生き方ではなく、
自分を明け渡して「互いに愛し合う」、

信仰と愛と希望の中にキリストを証ししていく生き方です。
            

                                        

  
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