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2010年7月4日





信仰に留まる





コロサイ書2章1〜8節




  

@ 今朝は、「信仰に留まる」ことについて学びたいと思います。

A さて、コロサイ書が書かれた目的は、
「救いをないがしろにせず、キリストを信じる信仰に

留まりなさい。」ということが中心テーマ
です。

それは、コロサイの教会には、キリストから引き離そうとする
だましごとの哲学」が入ってきた

ため、それによって離れていく人々が起こっていたからです。ですから、信仰にしっかりと踏み

とどまるようにと警告が語られています。この警告は、現在の私たちにも語られているものです。

B では、
「だましごとの哲学」とは何か、考えてみましょう。

「だましごとの哲学」の基本は、悪魔がエバに語った内容と同じです。

即ち、
「死ぬことはない。」、「神のごとくなる。」、という騙し事がその中心です。

ごく最近まで、進化論が「だましごとの哲学」として世界を席巻してきました。

ところが、最近の科学では、目に見えない分野が詳細に解明されるようになり、進化論では説明が

困難になってきています。その最たるものが、DNAの研究です。DNAは遺伝情報の本体であり、

その情報に基づいて設計図されて生命が誕生します。この情報は、自然あるいは偶然に出来上がる

ものではありません。
情報の背後には、「知性を持った方」が存在するからです。

すると、進化論では、論ずることができなくなってきたのです。

ところが、この「知性を持った方」を、多くの科学者は、創造主であるとは考えず、汎神論の中に

探そうとしているのです。

どこにですか? 宇宙にです。宇宙に知性を持った方が存在すると言うのです。

そして、宇宙の一部である私たちは、神の現れであり、輪廻によって神に進化していくと

考えるのです。ですから、
輪廻には「死はなく」輪廻を繰り返すことによって

「神に進化していく」
という考えが、ニューエイジ運動です。即ち、「人間が神になる」という

世界に入っていくことを目ざしているのです。

実に、悪魔がエバに語った言葉は、今日まで続いているのです。
創造主を認めない世界で、満足する

ものを追求していこうとする考え方こそ、「だましごとの哲学」
です。私たちの周りに、その騙しが

忍び寄ってきており、私たちを騙してキリストから引き離そうとしているのです。

ところが、キリストのうちにこそ、真実の知恵と知識の宝が隠されており(2章3節)、

神の満ち満ちたご性質が形をとって宿っているのです(2章9,10節)。

「私たちの罪をキチッと処理し、本来あるべき所に迎えてくださる」方こそ、

神の御子キリストだからです。神の御子が、私たちの罪の代価を払うために死んで下さった、という

福音を聞くと、私たちの心は喜びに溢れてくるのです。

C 悪しき者は、自分を誇り、自分が神になろうとしています。しかし私たちは、ことさらに

自己卑下したり、見せかけのへりくだりではなく、心からへりくだって、神に仕えていくべきです。

私たちの命は神のうちに隠されており、この地上にあっては、天にあるものを求めていく

生き方こそ、「キリストにとどまる。」ことであり、コロサイ教会へのメッセージであったのです。


今、神が私たちを選ばれ、私たちを聖別してくださったのは、「だましごとの哲学」に惑わされる

ことなく、確信と希望を持って大胆に十字架の福音を、最後まで真実と喜びを持って語っていくため

です。積極的に、大胆に信仰に踏みとどまっていきましょう。              

                                        

  
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