『自然界に見る創造主の足跡』NO.14
放射性炭素14による年代測定の問題
宇宙線が大気圈に突入すると、中性子が生成され、窒素14にぶつかると炭素12の同位元素
である炭素14が出て来ます。この炭素14と通常の炭素12の大気中の比率は、だいたい一定で
1:1兆個です。従ってCO2を形成する炭素も、C14とC12 は同じ割合で存在します。
そして、このCO2が光合成によって植物に取り込まれ、その植物を動物が食べると、生きている
限り大気中の比率と同じ炭素14と炭素12を取り込みます。そして、生物が死ぬと炭素の
供給が止まり、放射能を持った炭素14だけが崩壊し、窒素14になって大気中に失われて
いきます。そして、5730年経過すると、炭素14の割合は死んだときの半分になるという
のです。これが炭素の放射性同位元素を用いた年代測定の原理です。
しかし、この測定の問題は、過去と現在の大気の成分割合が一定という仮定の上にあります。
もし、聖書の言うようにノアの洪水以前では、大気の成分は現在と格段の差がありほとんどの
宇宙線は、上の水によって反射して、大気圏に入って来ていないとすると、測定に大きな誤りが
生じます。
又、植物の中には、炭素14を摂取しないで、炭素12だけ持つ植物があることも分っています。
すると、その植物を食べた動物は、実際より古い年代として測定されます。
又、宇宙線は、太陽の活動によって増減します。又、火山の噴火は炭素14を含まないCO2を
多く噴出します。又、産業革命以後、炭素14の低いCO2が大量に排出され、又、1945年
以後は、核実験によって、大量の中性子が放出されており、炭素14の濃度は上がりました。
これらによって、植物や動物に吸収される炭素14と炭素12の割合は、その年々によって
変化し、測定に大きな誤差が生じるのです。すなわち、年代測定の科学的方法は、どれひとつ
として確かなものはなく、微量な変化で、年代に万年から億年の差を生じさせるのです。
今日の歴史年代は、考古学上の歴史物から読み取るしかありません。
それによるとメソポタミア文明のBC4000年位までしか確かなものは出て来ません。
これこそ、聖書の言及する年代そのものなのです。 |
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