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2008年 NO.266




『伝達物質』

ー私の命の尊厳を知るためにー





 心と体を最高の状態に保つ調節は、化学物質の放出によって行われています。

それは、神経系が放出する神経伝達物質と、内分泌系が放出するホルモンによります。

神経系は、外部からの情報が脳内の神経細胞のネットワークに電気信号として伝わると、神経

細胞同士は、シナプスという接合部で神経伝達物質(化学物質の*1ドーパミン等)が放出され、

私たちの喜怒哀楽や恐れなどの感情や、運動性をコントロールしています。

 【*1ドーパミンは、脳を覚醒させ、やる気を起こさせ、創造性を発揮させたり、快感を

感じさせたりします。】

 次に、内分泌系は、脳下垂体の指令によって、内分泌腺から放出されるホルモン(化学物質の

*2
アドレナリン等)です。ホルモンは、血液やリンパ液の流れにのって各組織に届き、体を

最も望ましい状態に維持するように調節しています。【*2アドレナリンは、危険や非常事態に

直面したとき、体に活気をあたえ、心臓を速くします。】 このような化学物質は、神経系では

100種類以上、内分泌系では50種類以上もあり、シナプスと内分泌腺から出て、体全体に

刺激を与えてコントロールさせています。このような知恵は、どこから来たのでしょうか?

 又それぞれの化学物質が、人間の肉体にいろいろな作用を与えるという知識を、自然や偶然が

持っていたのでしょうか。全てを知り尽くしている創造主の意図的な知恵によって、このような

しくみが組み立てられていると考える方が、道理にかなっています。ですから私たちの命は、

偶然によるものではなく、創り主からの賜物です。




                   
              



     
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