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2008年8月31日







『クリスチャンの道は信仰一本道』





ヨハネ21章15〜22節







@ 今朝は、クリスチャンの信仰は一本道であることについて学びたいと思います。

A さて、死から甦られたイエス様は、ガリラヤ湖で漁をしている弟子たちのところに来られ

ました。そして、弟子と共に食事をされた後、ペテロに問いかけられ「あなたは、この人たち

以上に、わたしを愛しますか。」と聞かれました。ペテロは「はい。主よ。私があなたを愛する

ことは、あなたがご存知です。」と判断をイエス様に預け、自分の意思をはっきり表しません

でした。ですから、イエス様は三度も同じ質問を繰り返されたのです。そして最後に、他人を気に

しているペテロに対して言われました。「他人のことが、あなたに何の関わりがありますか?

あなたは、わたしに従いなさい。」と。ここにイエス様の質問の意図が明らかにされたのです。


B では、イエス様がペテロに願っていた心は何であったのか考えてみましょう。

ペテロは元来、イエス様に対して積極的な心を持っていた人でした。ですから、最後の晩餐の時、

ペテロは「あなたのためには、いのちも捨てます。」と言い、イエス様を捕らえに来た

ユダヤ人たちから守ろうとして、剣で戦おうとしたほどでした。ところが、イエス様が捕らえ

られた後で、彼はイエス様のことを、「知らない。」と三度も言ってしまったのです。

この時から、彼の心から一途な思いが影を潜めてしまいました。しかしイエス様は、「たとい命を

捨てることがあっても、ついて行きます。」と言っていたペテロの心を喜んでおられたのです。

それは、彼自身の意志の表明であり、決断であったからです。イエス様は、その心を思い出させ、

再びその心に立たせたかったのです。そのために、「この人たち以上に、わたしを愛しますか。」

とお聞きになったのでした。ですから彼は、自分の意志による決断で、「主よ。私はあなたを

愛します。」と、心からはっきり言うべきでした。しかし、言わないばかりか、三度目に

「わたしに従いなさい。」と言われたときには、後からついてくるヨハネを見て言ったのです。

「主よ。この人はどうですか。」と。イエス様は言われました。「その人はあなたと関係ない。

あなたは、わたしに従いなさい。」と。確かに私たちは、いろいろなつながりの中で生きています。

家族、友人、隣近所、会社・・・等々。しかし、私たちの命は、創られた方である主のものです。

しかも私たちは、主によって買い取られたキリストの花嫁です。ならば、花嫁として、嫁ぐ前の

自分がどうであろうと、嫁ぎ先であるキリストの意向に沿って生きるのが、クリスチャンの一本道

ではないでしょうか。以前の自分がどうであれ、「主のものである私が、主のおことばに従って

生きるのは当然です。私にとって、この方にお任せして生きるのが一番いいことです。」と、

自分の意志ではっきりと表明し、この道一本で生きていくことを、主はペテロに願っておられた

のです。


C 私たちは、「聖書に書いていることは、今日も起こる」事を証ししていく教会を目指して

います。この信仰の一本道のために、まず私たち自身が、主に信頼し、主のことばに従って生きて

いくべきです。そして、私たち一人一人が、「私はあなたのものです。」という真理の中に

入って、クリスチャンの一本道を歩んでいきましょう。




    


                                        

  
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