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2006年 NO.141



         
『細胞の組み立て』




 細胞を分解していくと、元素から出来ていることが分ります。この元素は空気、水、土などの

無機化合物を構成する水素、炭素、酸素、窒素、リン、イオウなどです。進化論では、原始地球には

無機化合物しか存在しなかったと考えられていますので、無機化合物から有機化合物(アミノ酸、

タンパク質、脂質、核酸など)が出来上がることを、実験室で示す必要がありました。そこで、

1953年ミラーは水、メタン、アンモニア、水素に火花放電を行って様々な有機化合物が出来た

と発表しました。これによって、原始地球では、無機物から有機物がつくられた可能性があると

信じられるようになったのです。その後、実験室で、アミノ酸からタンパク質のようなものが作ら

れ、核酸(DNAを構成する重要な遺伝物質)も出来たと報告されました。

このことから、初めの細胞は自然界の偶然の出来事として、考えられるようになり、進化論が

勇気づけられていきました。

 しかし、ここで大変重要な事実を見落としていることに気づく必要があります。それは、たとえ

タンパク質や核酸という細胞の一部が作られたとしても、これらが遺伝情報システムのDNAを

獲得しなければ、細胞として組み立てられることもなく、又動き出すこともできないのです。

(小冊子DNAの仕組み・当教会発行を参照) 
すなわち、細胞の組み立ては、デザイナーによる

設計なしには、存在し得ないのです。自然は偶然を起こしても、仕組みを考えて、組み立てる

ようなことはできません。むしろ自然は、出来上ったものを、時間と共に崩壊させていくだけ

です。命は造り主なしには考えられないのです。

                                    



     
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