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| 2016年 NO.569 |
紅葉とは、秋に葉が細胞の液胞中のアントシアンが増し、葉緑素が分解して、葉の栄養が全て 幹に吸収されて命を終えることです。その際、葉は紅色に変り、枯れる美しさを表して行き ます。葉の命は、たったの一年ですが、このように美しく散るところに、人は感動を覚えます。 人間も大人になると、その栄養を子供にすべて注ぎ込み、全てを吸収されて命を終えて行くの です。この命は枯れていいのです。それがこの地上の命の宿命です。同じ枯れるなら、私たちも 枯れる美しさは表わして行きたいものです。その美しさは、この命を下さった絶対主に全て注ぎ 返して、美しく散って行くことです。私たちが枯れて行くのは当然ですから、自分の命に 執着し、自分の自尊心にしがみ付いて行くのは、人の醜さを曝け出して行くことになります。 ですから、枯れて行くのは当然だと分かれば自分の命を惜しむことなく、絶対主のために使い 尽くして散って行くことが美しく散って行くことであり、それが天に宝を積んで行く生涯となる のです。 |
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