舌の表面には5000個程の味蕾(みらい)という味を感じる器官があります。
この味蕾には味細胞が50個程つまっており、味覚を感知しています。食べ物のあらゆる
味は、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味という5つの基本味から成っていますが、この味覚の
元は、化学物質による電気的な刺激であり、唾液にとけ出した食物の化学物質が味蕾に入り
込むことにより、味細胞が感知し、その刺激を味覚神経を通して脳に伝えます。そこで初めて
味の感覚が生まれます。すなわち、味とは化学物質がキャッチされて脳で感じる感覚なのです。
不思議ですねー! あまさ、すっぱさ、しょっぱさ、にがさなどを感じる物質が、地上に
あって、私たちが食べることを楽しませてくれているのです。もし、食物に味がなかったら
どんなに味気のない生活になることでしょうか? 単なる化学物質に味を感じさせる役目を
与えて、地上で生きることを楽しませてくれる創り主の奇智は、実に驚くべきものです。
この生命は、ただ生きているだけの命ではないのです。私たちは、創り主の叡知を感じる
生き物なのです。
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