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2004年 NO.59

             
『うそのない心で!』   
  
     いんぎょう
 「ユダは、印形とひもと、手にしている杖を与えて、タマルのところに入った。

           こうしてタマルは、ユダによってみごもった。」   (創38:18)


 キリストの系図の中に、タマルがユダによって産んだ子ペレツが、系図の中に載せられています。

しかし、創世記38章を読んでいくと、ユダの3男シェラが、その系図の中に入っていっても良

かったはずです。しかし、神様は、タマルによって生まれたペレツを系図に入れる理由として、ユダ

の記事を聖書に入れられました。

 ダビデの場合も、ウリヤの妻から生まれたソロモンが選ばれています。実に神様は、頭の堅い、

決まり切ったことしかなさらない方ではないのです。
例えば、人の救いのため、あえて、ご自分の

御子を贖いのため殺す方法を取ってまでして、人間の罪を赦す、柔軟な考え方を取って下さったの

です。

 
もし、神様の正しさだけが、神の本質であるなら、人をソドム、ゴモラのように滅ぼされてもおか

しくなかったのです。しかし、神様は柔かいあわれみの判断も、ご自身の聖い性質の中に持って下

さっているのです。
ですから、私たちが神の前に出る時、背伸びして、少しでも良く見せようとする

のではなく、愚かな罪人であることを、ありのまま認めて、ウソによって自分を守ろうとしないこと

です。タマルはユダの言葉を信じて、言われた通り待っていました。しかしユダには、ウソがあった

のです。

ですから神はタマルの心を軽しめられなかったのです。神様は、過ちは過ちとして認めるウソのない

心に報いてくださる方なのです。



                                    



     
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