『惑わしの霊』
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「私は、山に逃げることができません。わざわいが追いついて、たぶん私は死ぬでしょう。」
(創世記19:19)
御使いは、ロトとその家族を急き立てて、「いのちがけで逃げなさい。」と勧めました。しかし、
ロトはソドム・ゴモラの全体の滅びが迫っているにもかかわらず、のがれるのに近い、あそこの町に
せとぎわ
逃げさせて下さいと、労を惜しみました。人間は、このような生きるか、死ぬかの瀬戸際でさえ、
自分の考えに立ち、我を通そうとします。人間の考えは、いつも主観的です。そして失敗します。
それに引き替え、創造主なる神の考えは、いつも冷静で、物事を客観的に見て、最善の導きをなさ
れます。しかし、頑固な人間は、神様の客観的な判断に信頼せず、疑い、自分の身勝手な考えに立と
うとします。そこに悪魔は働いてくるのです。
この惑わしの霊こそ、悪魔の正体です。私たちの戦いは血肉に対するものではなく、このもろもろ
の悪霊に対するものです。ですから、あれ、これ考える惑わしの霊を退け、常に、すべてのこと働か
せて益として下さる、主に信頼していきましょう。
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