クリスチャンの目指す目標は、ズバリ新しい天と新しい地の天の御国です。
この天の御国に至る道には、段階があります。第一段階として、この地上の残された時
を、罪人が砕かれた心を抱いて信仰を全うすることです。第二段階は、この世の終りの、
患難時代に突入した時です。その時自分の命を自分のものとした人は、永遠の命を失い
ます。しかし、イエス・キリストを信じる心を全うし、自分の命を失う者は、永遠の命
を得ます。(マタイ10:39) そして、その人の霊はパラダイスに引き上げられ
ます。このパラダイスが、第三の段階です。パラダイスでは、人は眠ります。
ですから、このパラダイスは天にある休息の場です。そして、その後、ユダヤ人の
ための千年王国が始まります。これが第四段階です。しかし、一般のクリスチャンは、
第四段階は眠ったままパラダイスにいます。そして、千年王国が終った後に、白き御座
の審判があります。その時サタンとそれに付き従った者は、火と硫黄との池に投げ
込まれます。これが第五段階のゲヘナです。また、この第五段階の時こそクリスチャン
の救いが成就する時です。パラダイスにいた人々は、眠りから覚め新しい天と新しい地
である天の御国に入ります。そして、その時には、罪から完全に解放された、御霊に
よる全く新しい体をもらって、天の御国で永遠の中に入れられるのです。
その御国では、三つの人々に別けられます。第一の人は、キリストの花嫁として
聖なる都エルサレムに入れられる人です。次に御国の中でも、聖なる都の外に住み、
諸国の民として、都の中に栄光を携えて、出入り出来る人々です。そして第三の人は、
御国の中でも聖なる都に出入り出来ない人々(未信者で水一杯をキリストに捧げた人)
もいます。では、クリスチャンとして最終目標として上げられる場所は、言うまでも
なく「聖なる都に住むことを許された小羊の花嫁」とされることです。では、どんな
人が聖なる都に住む者となるのでしょうか? それが、黙示録の記されたテーマです。
7つの教会に宛てて書かれた手紙の中で、「勝利を得る人々」は、聖なる都に住む者と
されています。この「勝利を得る人」とは誰でしょう。それは、罪人が最後までへり
下って信仰を全うした人です。中には烈しい苦痛の中で殉教した人もいるでしょう。
しかし、その功績を持って入ることはできません。どこまでも、罪人が罪人として
自覚している者の救い主が、イエス様です。ですから、自分の功績に頼って、御国に
入れてもらう資格があると思ってはいけません。「主の為の行い」でさえ、罪人が
行ったことですから、それで「勝利を得ること」はできません。秘訣はただ1つ。
イエス様が十字架で死んで下さった御陰で救われたことをへり下って信じる心を
全うすることです。たとえ、自分の命を差し出すことがなくても、「イエス様を
第一としたへり下った心を持った者こそ」、勝利を得る者です。どうか、クリスチャン
として、この目標に向って地上の人生を全うして行きましょう。
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