『自然法則は、経験的法則であって
証明されてはいない』
イギリスの物理学者R・Eパールズは、「すべての自然法則は、証明不可能な性質の
ものである」と言っています。又、「自然法則は、その後の探求の成果に耐えられないこと
が明らかになれば、ただちに無効になる性質のものである」と言っています。
すなわち、自然法則は、数学的意味での証明がされたものではないからです。
(数学的証明とは、公理を基に1つの命題が真であることを証明すること。)自然法則は、
ただ観察から認識されたことが定式化されただけのもので、公理に基づいて定式化された
わけではありません。自然法則の数式化は、証明に基づいて数式化されたものではないの
です。それが、たとえエネルギーの法則のように、1つの例外もなく知られているような
物理法則であったとしても、もしかすると、いつの日かその反証となる実例が見つかる
かも知れないということを排除できないのです。
ですから、自然法則と言えども、将来の必要な修正を含めて、現在は有効なものと受け
入れられているだけのものです。ですから、自然法則は、証明されたものではなく、
ただ経験的法則でしかないのです。これが自然法則の本質であって、人間は、現在の状態
についての限定された知識しかなく、人間が絶対を決める立場にないからです。
こうして、人間が絶対を知ることができないのは、創造主の知恵に適ったことなのです。
(第Ⅰコリント1:20)
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