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2011年10月9日



『クリスチャンの携挙と主の再臨はいつか』


マタイ24章3〜31節



  

@ 今朝は、クリスチャンの空中携挙とキリストの再臨の時はいつなのか、また私たちの終末の備え

と心構えについて学びたい
と思います。


A さて、キリストの再臨の時期については、それぞれの教派によって様々な受け取り方があり

ます。しかし私たちは、教派や教理によらず、聖書の御言によって、はっきりさせたいと思います。

それによって、私たちの現在の生き方が、イエス・キリストにあって、明確になってくるからです。


B では、クリスチャンの携挙と主の再臨の時について、聖書から見ていきましょう。

弟子たちはイエス様に、「再臨の時や世の終わりには、どんな前兆があるのか。」という質問を

しました。それに対してイエス様は、あえて詳しく語られたのです。そのキーワードは、

「荒らす憎むべき者」(15節)です。この者が聖なる場所(エルサレムの神殿)に立ったその時

から、かつてなかったような大患難が起こると。この
「荒らす憎むべき者」とは、黙示録1318

にある666(反キリスト)の事
です。その時、キリストだと自称する者や偽預言者が現れて惑わ

そうとするから、人に惑わされないように気をつけるようにと。また不法がはびこり、愛が冷え、

多くの人がつまずき、互いに裏切り、憎み合うようになると。だから、最後まで耐え忍ぶようにと

言われています。そして天変地異が起こり、その時、人の子が天の雲に乗って来、四方から選民を

呼び集めるのです。この時にクリスチャンの携挙があるのです。それは、黙示録にもあるように、

13章に、666の獣が現れ、黙14章にて、携挙があるのと同じです。ですから、私たちクリス

チャンは患難時代のまっただ中を通るのです。


  ところが、「患難時代が始まる前に主の空中再臨があって、クリスチャンは天に携挙される」と

考えている教会もあります。もしそのように受けとめているなら、患難時代がくる前に、天に

引き上げられることになり、今のまま、特別に目を覚ましている必要もなく、忍耐して備える必要も

なくなります。

  しかし、イエス様は、荒らす憎むべき者が現れた後に、天の雲に乗ってくると言われているのに、

その言葉を無視して自分たちの考えに立ち、荒らす憎むべきものが現れたのを見た時に、「患難

時代の前に天に引き上げられている」と考えていた信者たちは混乱し、つまずき、裏切り合い、

憎しみ合うのではないでしょうか。(マタイ24:10)初代教会のクリスチャンたちでさえ、

苦しみと試練の激しい迫害の中で戦い、証ししていったのです。まして、世の終わりにある私達が、

戦いもなしに、天に引き上げられるわけがありません。

  主は「忠実な思慮深いしもべと、悪いしもべ」のたとえを話されました。それは、イエス様が、

私たちにどのような心で主を待ち望んでいくべきかを示されたのです。それは、患難時代来る前に、

天に引き上げられると考えている人への警告です。聖書の中には、「荒らす憎むべき者」の出現の

前に、携挙があるなどとは、どこにもありません。聖書をよく読めば、その根拠は、一つもあり

ません。
黙示録には、14章まで、「イエスに対する信仰を持ち続ける聖徒たちの忍耐はここに

ある。」とありますから、「聖徒」は、間違いなくここまでいます。
ですから、終末の時を前に

して、いつも目を覚まし、忠実な思慮深いしもべとなっているなら、主を迎える良き備えとなるの

です。それなのに、
クリスチャンは、患難時代の前に天に携挙されると、都合よく考えている

脳天気な人々は、油を用意しておかなかった愚かな娘たちと同じになります。
自分たちだけが、

どうしてフィラデルフィヤの教会と言えるのでしょうか?その根拠はありません。



C 私たちは、世の終わりに証ししていく責任があります。福音が全世界に宣べ伝えられてから、

終わりが来るからです。そのために油注ぎがされるのです。私たちの教会の働きは、この終わりの

時代に全世界に福音を伝えていくことなのです
。主は、私たちが死に至るまで忠実であることを

願っておられます。信仰を全うする者が永遠の御国に入れて頂けるからです。
私たちの地上の

いのちは失われても、天上の永遠のいのちにこそ価値があるのです。
患難の中をイキがらず、

当然のこととして受け入れ、証をして行きましょう。そのため、
今も目を覚まして、砕かれた心を

持って備えをしていきましょう
。 
 
 


                                        

  
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