@ 今朝は、私たちの心の壁について考え、それを打ち壊して「空っぽの器」になれることを
学びたいと思います。
A さて、パウロは、船でローマに護送されて行く中で、途中激しい暴風に見舞われ、
船は流されるままの状態になりました。そして十四間も飲まず食わずの中で、助かる望みも
絶たれようとしていた時、主はパウロに語られました。「あなたは必ずカイザルの前に立ちます。
主は同船している人々をみな、あなたに与えている。」と言われ、そのおことば通りに、
船はマルタ島に漂着したのです。これは正しく主の奇蹟です。
もし、主の介入がなかったら、マルタ島には漂着せず、そのまま大西洋に流され、ローマに
行くことが妨げられて幽霊船になっていたかも知れません。
また、無事マルタ島に上陸した後も、まむしが這い出し、パウロは排除されそうになりました。
それは、マルタ島の因習が、壁になったからです。
B では、マルタ島の人々の心の動きを見てみましょう。人々は、漂着したパウロたちに、
とても親切にしてくれました。雨が降り寒かったので、火をたいて、もてなしてくれました。
皆ホッとしていたことでしょう。ところがその時、焚いている柴の中からマムシが
はい出してきて、パウロの手に取りついたのです。
この様子を見た島の人々は、「この人はきっと人殺しだ。正義の女神はこの人を
生かしておかないのだ。」と互いに言い合ったのです。そこに彼らの迷信があったからです。
そして、島の人々は、このパウロを除かなければ、自分たちも悪い霊にやられてしまうと、
迷信の虜になって理性を失ってしまいました。
また他の船員や兵士たちも、パウロを差し出して自分たちは助かろうとしたことでしょう。
こうしてパウロは排除され、命を失っていたかも知れません。しかし、悪しき霊からきた人々の
迷信を、主は一瞬のうちに砕いてしまわれました。それは、パウロの手に取りついたマムシは、
火に振り落とされ、何の害も受けなかったからです。
そのため、迷信から来る心の壁は取り除かれ、島の人々の考えが変えられました。
ですから、心の壁の原因である悪霊の働きを追い出さなければ、壁は崩されないのです。
私たちは、春日井の人々の心の壁が取り除かれて、反発が無くなるようにと、
祈るようになりました。そこから宮清めに導かれ、その結果が少しずつ出てきています。
そこで今、私たちも自分自身も、信仰を妨げている心の壁を取り除くように導かれています。
それは、一人一人の中に、「自分には出来ない」という弱気な心に支配されているからです。
この信仰を妨げている罪の正体は何かを暴き、どのようにして悪魔にやられて来たのか
見極めなければなりません。もし、その罪をハッキリと認めて責任を取るなら、
そこに働いていた妨げの霊から解放され、信仰の壁も取り除かれるからです。
そして、罪の原因から解放され、主の聖めに預かります。
すると、天が抜けるようなクリアな信仰に戻っていくのです。
C 私たちは、「空っぽの器」に油が満たされるため、心の壁が壊されなければなりません。
それが、信仰を妨げている原因だからです。だから、心を壁を砕き、空っぽにして、一切の信仰の
妨げを取り除いて行きましょう。 |