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2009年 NO.318 | |||||||||||||
ヘロデ大王は、残忍非道な暴君として、王位をねらう者をことごとく処刑してきました。 まず自分の妻マリアンメとその息子の二人を処刑し、 そして、最初の妻の子である長男アンティパトロスを陰謀の疑いで粛清しました。 又、イエス様の誕生の時には、「ユダヤに新しい王が生まれた」ということで、ベツレヘムの 2才以下の幼児を皆殺しにした程です。 このヘロデに対して皇帝アウグストスは、「ヘロデの息子に生まれるぐらいなら 豚に生まれた方がましだ。」と言ったと伝えられています。それは、ユダヤ人は宗教上の 理由から豚を殺して食べるということをしなかったので、息子は殺されることがあっても、 豚は殺されることがなかったからです。 こんなヘロデもユダヤ人に気に入られるため、神殿を修復したり、マサダの離宮、 ヘロディオンの要塞、貯水池、水道などを建造させ、ローマ風の大建築を残しました。 そして今日、私たちが、イスラエル旅行をするとき、これらの遺跡を見るのです。 それは、信仰を奮い立たせる遺跡というより、 異教徒に荒らされたエルサレムを見ることになります。 ですから、イスラエル旅行は、信仰の巡礼地として訪問することは出来ません。 地上のエルサレムは、神に逆い続けた不信仰な人間の裁きの証しでもあるのです。 エルサレムを偶像視することは愚かでしょう。 |
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