『刈り入れの働きが食物』
ヨハネ4章31〜38節
@ 今朝は、イエス様が言われた、「わたしには、あなたがたの知らない食物があります。」の
意味を考え、学びたいと思います。
A さて、イエス様の上記のことばに対して、弟子たちは、何かこっそり食べられたのかなと考え
ました。ところがイエス様は「わたしを遣わした方のみこころを行い、そのみわざを成し遂げる
ことが、わたしの食物です。」と言われたのです。弟子たちが出かけている間、イエス様は
サマリヤの女に伝道していたのですが、その事を指して言われたことでした。
B では、イエス様とサマリヤの女との会話を考えつつ、イエス様の言われた食物について考えて
みましょう。二人の会話を読みながら感じることは、かみ合っていないな〜、ということです。
これまで私たちは、家族や友人に信じて欲しい、同意して欲しいと思い、そのためには相手が
分かるように話さねば・・・と思ってきました。しかし、相手が「それは分かるけど、自分の
生き方と違うから。」とか、「自分は、そういうの好きじゃないから。」と言われ、それ以上何も
言えない、という状況に陥りました。ところがイエス様は、女が理解できる、できないではなく、
御国の真理について語りつづけました。その結果、彼女はイエス様を神の子ではないかと考える
ようになり、町の人々に伝えました。そして多くの人々がイエス様の所に来て話を聞き、信じた
のです。このことは私たちに、大きな示唆を与えてくれます。それは、クリスチャンと世の人々の
感覚とは違いますから、もし、未信者の感覚に合わせて話そうとするなら、世のレベルに合わせて
語るようになり、神の国の真理をハッキリ語れず、遠慮して話すことになってしまうでしょう。
私たちは臆せず、地にはない教会にしかないものを確信を持って提供していくなら、たとい人には
チンプンカンプンでも、そこに御霊の働きが起こり、その人の心にピカッと留まるものが起こる
のです。天の真理をズバリと話すことーこれがイエス様の食物でした。イエス様は神の御子として
来られましたから、父の御心を話さないでいると霊が飢え、苦しくなるのです。それは私たちも
同じです。伝道しないと、霊が渇いて苦しくなります。しかも妥協した話し方をするなら、もっと
空しくなります。むしろ、ハッキリとズバリ語るなら、そこに聖霊の働きが起こってき、人の心
は開かれます。それは、御霊の働きが強く起こって来るからです。それがリバイバルです。
サマリヤの町にリバイバルが起こったようにです。又、イエス様は、「父が働いておられるから
わたしも働いているのだ。」(5章17節)と言われました。「傍にいる者を天の御国に入れる
ために人が動くことを、ハタラク」といいます。これが私たちの霊の食物です。ですから、
伝道しないと、自分の霊は飢えてしまうのです。
C 主は言われます。「目を上げて畑を見なさい。色づいて、刈り入れるばかりになってい
ます。」と。刈り入れのためには、道具が必要です。しかし、天の父はすべての必要をご存じで
あり、主の御心のために働きを始めるなら、そのためには、何でも与えてくださいます。
子供伝道のためにマイクロバスが与えられたように、御父の御心に私たちが心を向けるなら、
主は与えてくださるのです。「刈り入れの働きこそ私たちの食物です。」と言える、主の働きに
邁進していきましょう。 |
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