『開かれた門』
第Uテモテ1章3〜18節
@ 今朝は、テモテへの励ましを通し、私たちへ願っておられる主の御心を学びたいと思います。
A さて、テモテはエペソ教会で伝道者としての働きをしていました(Tテモテ)。そのテモテに
書かれた第一の手紙には、エペソの教会を整えていくために、指導者を立て、聖徒に訓戒を与える
ようにとの目的で、手紙が書かれていました。ところが、この第二の手紙の場合は、テモテが、
日常生活に捕らわれて伝道から離れ弱気になり、迫害や困難を通して伝道に力を失いかけていること
を知って、励ます必要から書かれたものです。それは又、私たちへの励ましの言葉として、読むこと
が出来ます。というのは、私たちにも下さった働きに(バイブルランド)、臆せず進んでいくことを
主が願っているからです。
B では、みことばから見ていきましょう。テモテはどんな状況にあったのでしょうか。それは、
パウロのことばから垣間見ることが出来ます。七節から、臆病な状態になっていたと分かりますし、
五・六節からは、純粋な信仰を持っていながらも、現在はその信仰の霊を燃え立たせていない状況に
あることが分かります。おそらくテモテはまだ若く、気の弱い人だったのでしょう。ですからパウロ
は、彼がエペソの教会に留まり、教師としての働きをしていくために按手をして祈り、神の賜物を
賦与していました。しかし、彼の気の弱さが表に出て臆病になり、福音宣教から遠ざかっていたの
です。そこでパウロは、「キリストの兵士として、私と苦しみを共にして下さい。
私は、福音のために囚人のようになっているが、キリストのためなら喜んで耐え忍びます。
ですから、あなたも真理のみことばをまっすぐに解き明かす、恥じることのない働き人として、
自分を神にささげるよう、努め励みなさい。」と叱咤激励しています。さらに、「終わりの日には
困難な時代がやってくる。しかしあなたは、学んで確信したところに留まり、時が良くても悪くても、
みことばをしっかりと宣べ伝え、どのような場合にも困難に耐え、伝道者としての働きを十分に
果たしなさい。」と、勧めています。これはパウロの結論でもあり、私たちの教会にも語られている
ことでもあります。私たちはこれまで、空っぽの器以来、様々なことを経験し、忍耐を学びつつし、
トンネルの中を通り抜けてきました。これからは、ダム建設を始め出す時です。それは、私たちの
教会に与えられたバイブルランドのビジョンに向かって、具体的な働きに動き出すということです。
私たちは、主が計画されたものを、恥じることのない働き人として努めを全うしていかなければなり
ません。
C そんな中で、私たちは、ドデカイ教会を造り上げていくビジョンも与えられました。
しかし、その手がかりをつかめずにおりました。ところが、ある投稿を通してヒントが与えられたの
です。それは葬儀伝道です。これまで教会は、未信者の葬儀に対して門を開いていませんでした。
おかしな事に、結婚式は七割がキリスト教式なのに、死んだら否応なく仏教式に従っているのが
現実です。もし教会が門を開くなら、教会で葬儀することを願う人々はいるでしょうか。
未信者の命も創造主から与えられた尊い命です。その命のルーツを知っているからこそ、教会は
いのちの尊厳を語る事が出来ます。また、教会こそが、もうけ主義に走らず、200万円もかかる費用
の10分の一で、心のこもった死者儀礼が出来ます。そしてこれが、未信者との接点となり、社会に
貢献し福音伝道の機会となっていくと思うのです。「主に信頼せよ。主が成し遂げて下さる。」この
みことばに立って、主が成し遂げて下さる働きに、恥じることのない働き人として、前進して行こう
ではありませんか。 |
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