@ 今朝は、イエス様が甦られてから使徒たちに語られた最後のお言葉と、その後で使徒たちに
起こった出来事とのつながりを見ていきたいと思います。
A さて、イエス様は甦られてから、ガリラヤで使徒たちと会われて言われました。
「あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名に
よってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいた全ての事を守るように、
彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたと共にいます。」と。
即ち、全世界の人々に福音を伝える事、信じた者にバプテスマを授けること、そして、教え
育てていく事を命じられ、その後、使途行伝では、「世の終わりまで、いつも、あなたがたと
共にいます。」といわれた約束を、聖霊の降臨を通して実現されたのです。こうして、イエス様
は弟子たちから離れてしまわれたのですが、聖霊によって信じた者のうちに内住し、助け主が
いつも傍にいてくださるということになったので、福音を全世界に宣べ伝える働きができたの
です。
B そこで、すでに使徒2章において実現した聖霊の臨在に基づいて、イエス様が私たちに
「いつもあなたがたと共にいます。」と言われた励ましのことばの意味を考えてみたいと思い
ます。クリスチャンにとっては、この時から聖霊が内住され、主が共にいてくださるということ
が実現したのです。しかしこれは、聖霊の満たしとは違います。聖霊の満たしは、それを必要と
するときどきに起こってくるからです。使徒行伝2章では、キリストの証人としての働きを
始めていくスタートのときですから、聖霊の降臨と同時に満たしもありました。ですから、
聖霊の満たしにより使徒たちが異国のことばで語り出し、約束の聖霊が降臨されたことが明らか
となり、同時に証人としての働きも力強く助けられて行ったのです。私たちも、主のご命令を
実現して行くとき、助け主を抜きにしては出来ません。何故なら、福音は相手の心が開かれ
なければ入っていきません。信じることは聖霊の働きによることですから、人間の熱意だけでは
できません。ただ言い負かすことではないからです。しかも、信仰の確信に裏打ちされた
単純・明快なことばで表現をすることが必要です。
これは、まさに聖霊の助けなくしては出来ません。ですから、私たちはいつも助け主を意識し、
「助けてください。」、「ことばをください。」、「語らせてください。」と、心で叫びながら
やっていくべきです。この助け主は、イエス・キリストと同じ権威を持っておられる聖霊です。
その方が私たちと共にいてくださっているのですから、この助け主を意識すべきです。困難は
やってきますが、ダメだと思わず、一切の権威をもっておられる聖霊に満たされて語っていく
のです。
C 私たちは、聖霊の満たしを祈っていますが、伝道の働きを具体的に始めていくときに、
聖霊の満たしが起こってきます。なぜなら、人の心に語りかけるときには助けが絶対に必要
だからです。ですから、「あなたのしもべたちに御言葉を大胆に語らせてください。」と、
ハッキリと助け主の力を意識して語り出していきましょう。 |